ニキビといえば過去には青春のシンボルともいわれ思春期にドバーっと出るようなイメージでしたよね。
しかし大人のニキビは、アラサー世代を過ぎてもストレスや環境変化などに応じてポツポツとあらわれる厄介なものです。


そう思っている女子は多いはず。
とはいえ、できてしまった大人ニキビを上手に治すためには、洗顔や美容液などの正しいスキンケアをおこなうことがポイント。
今回は、大人ニキビの原因や種類などの基礎知識に始まり、最適な洗顔方法などをご紹介してまいります。
目次
大人のニキビってなに?
大人のニキビとはストレスがたまったり、季節の変わり目などで環境の変化が起こることで現れます。
大人ニキビは、20代後半や30代を過ぎてもできるニキビのことで、主にほほやあご、首などのフェイスラインにできるのがほとんど。若い頃のニキビのように単に皮脂を抑えるだけでは治らないのが特徴です。
一度できてしまうと長期にわたって治らないので、長期間皮膚科に通院している女性もいるほどです。
大人の大きな敵ともいえる大人のニキビですが、気になって触ってしまったり自分に合ったケアを行わないと、どんどん症状がひどくなることもあるので要注意!
大人ニキビを最短で治すためにも、今回は大人ニキビの原因や特徴などの基礎知識や正しいスキンケア方法をしっかりと頭に入れていきましょう。
そもそも、大人ニキビの原因って?
10代の頃の思春期ニキビは、皮脂が過剰に出ることで毛穴が詰まり、炎症を起こしてしまった結果あらわれるものですが、大人ニキビの原因は、仕事や育児などの多忙によるストレスやホルモンバランスの乱れ、環境の変化によって肌が敏感になってできるケースがほとんど。
大人ニキビの原因には大きく分けると4つあります。
- ストレスによるホルモンバランスの乱れ
- 肌そのものがもつバリア機能の低下
- 皮膚への強い刺激
- 不規則な食生活と体に悪い食事
ストレスによるホルモンバランスの乱れ
大人になれば子供の頃には悩まずに済んだ悩みも増えていくため、その分心理的に抱えるストレスは大きなものといえるでしょう。
お金のことや仕事のこと、育児に介護と、例にあげればきりがありません。悩みから解放されるために仕事をやめる、なんて選択もありますが、これは生活上、なかなか許されないことですよね。
ストレスから逃れられない生活をしていればもちろんストレスはどんどん溜まっていきますし、ホルモンバランスも乱れやすくなります。すると大人のニキビや肌荒れの原因にもなるので、上手なストレス解消法は必須でしょう。
肌そのものがもつバリア機能の低下
加齢にともない、肌の持つ免疫力低下やバリア機能の低下は否めません。毎日が多忙だからといって、正しいスキンケアや丁寧な美白ケアなどを怠っていると、肌に古い角質がどんどん溜まって蓄積されていきます。
そんな状態をずっと放置していると、ますます大人のニキビや肌荒れにつながったり、それによって本来の肌がもつバリア機能の低下にもつながります。
皮膚への強い刺激
女性の肌は、思った以上に毎日強い刺激にさらされています。
例えば一日の始まりにメイクしたり、何度もメイク直しをしたり、紫外線を浴びたり、季節の変わり目による肌の乾燥など……こんな風に様々な刺激を受けているのが現状です。
メイクをしっかりと落として、美白や保湿効果のある美容アイテムを使うのは大事ですが、洗顔をなどのスキンケアをおこなうときに、必要以上に肌をこすったり触りすぎてしまうと、皮膚が強い刺激を受けてしまうため、逆にニキビができたり肌荒れを起こすケースもあるので、くれぐれもスキンケアをするときには注意が必要です。
肌そのものがもつバリア機能の低下
加齢に伴い、もちろん体内の免疫力は衰えます。
これは仕方のないことではありますが、努力によっては肌のバリア機能を低下させずにキープすることも可能です。
ライフスタイルが多忙になるとつい念入りなスキンケアを怠りがちですが、それが日常化するとお肌に古い角質が残ったままでどんどん蓄積されていってしまいます。
すると、毛穴に汚れがつまって大人ニキビや肌荒れ、シミやシワ、毛穴のつまりなどにも影響します。
肌の状態が悪くなればなるほど、どんどん肌そのもののバリア機能は低下し、大人の肌荒れを加速させるといった悪循環におちいってしまいます。
不規則な食生活と栄養バランスの悪い食事
人によっては勤務時間が変動しやすい仕事のため、不規則な生活を避けられない人も多いかもしれません。
しかし、毎朝日の光を浴びたり、お風呂上りに簡単なストレッチをするなどして肌の血行促進をはかることはできるはず。それに、適度な運動はうつ病にも最適な脳内ホルモンが分泌しやすいともいわれているので、リフレッシュにも最適です。
太陽の光も浴びない、運動もしない。そんな不健康な生活を送っていれば、もちろんホルモンバランスも乱れがちになりますし、肌荒れも起こしやすくなるため大人のニキビができやすくなります。
また、ストレスが溜まると、
「美味しいものをいっぱい食べよう!」
しかし、食べ物によっては摂取する量などに注意する必要があります。脂肪や糖分、油が多い食生活ばかりを送っていると、栄養バランスの偏りから大人ニキビの原因にもなるからです。女性は甘いものが好きですが、糖質の取りすぎはニキビだけでなく肥満にも影響します。
大人のニキビにはどんな種類があるの?
大人ニキビと若い頃のニキビの違いについては知っている人も多いと思いますが……、実は大人ニキビの中にも種類があるということをご存知でしたか?今から3つの大人ニキビについてご紹介してまいりましょう。
大人のニキビの種類①白ニキビ
白ニキビとは、初期段階のニキビです。毛穴に皮脂が溜まって、それが詰まったことでできる白っぽいニキビのことです。
白ニキビができることで肌が少し盛り上がりますが、炎症は起こしていないのが特徴です。
白ニキビを見るとほとんどの女性が
「潰したい……」
できればこの段階で皮膚科に行くか、肌荒れに有効なスキンケアによってお肌を正常な状態へと戻すことがのぞまれます。
大人のニキビの種類②黒ニキビ
白ニキビの状態が悪くなったものを黒ニキビといいます。
白ニキビの毛穴が開いて皮脂が酸化することでニキビが黒っぽくなります。この段階でも、まだ炎症を起こしているとはいえません。シミやほくろのような色素沈着が気になりますが、触ったり潰すことは絶対に避けてください。
大人のニキビの種類③赤ニキビ
白ニキビを経て黒ニキビとなり、さらにそれが悪化すると今度は赤ニキビへと変化します。
赤ニキビは、皮膚が炎症を起こして腫れ上がった状態です。炎症のせいかそれなりに痛みも感じるのが特徴です。
皮膚の下層では、ニキビの元でもあるアクネ菌が蔓延しているため、ここでしっかりとした治療を行わないとニキビ跡として残ってしまう可能性大です。
大人ニキビを作らないための5つの洗顔のポイント
生活リズムの乱れやストレスが体や肌に悪いとはわかっていても、なかなかそれを変えることはむずかしいですよね。そんなときは以下の○つの洗顔のポイントを見直してみましょう。
それによって大人ニキビの予防ができたり、かりにニキビができてもニキビを早く治すことができるようになります。
ポイント①まずは手を洗って清潔な状態にする
大人ニキビ対策のの一番のポイントはなんといっても「洗顔」です。
ニキビを治すために洗顔するのに実際の手が汚れていたらニキビの細菌が繁殖して、洗顔の意味がなくなってしまいます。洗顔前にまずはしっかりと手を洗って、清潔な状態をキープするようにしてください。
ポイント②ぬるま湯で顔を洗う
「冷たい水で顔を洗うと目が覚めるし、気持ちいい!」
それに、冷たい水を急に浴びると肌がびっくりするため、知らないうちに肌にストレスがかかっている可能性もあります。
しっかりと手を洗った後は、ぬるま湯(30度程度)で顔をしっかりと濡らしましょう。これによって毛穴が開いて、洗顔料で洗うときも汚れが落ちやすくなるといったメリットがあります。
ポイント③泡立てネットできめ細かい泡をつくろう
大人ニキビの元をしっかりと撃退するためには、泡ネットなどでキメ細かい泡をつくることが大切。
キメの細かい泡でやさしく顔を包み込むように洗顔することで、皮膚の汚れをしっかりと吸収できると同時に、手でこするといった摩擦を肌に与えないのでお肌を痛めることなく洗顔することができます。
手で洗うのではなく、ふわふわの泡で洗うということを意識してみてください。
ポイント④20~30回以上はすすぐ
洗顔はきちんとしたのに洗顔料が残っていると、そこから細菌が広がって肌荒れを悪化させるケースもしばしば。とくにフェイスラインや髪の毛の生え際は、洗顔料が残りやすい場所です。
洗顔料の洗い残しを防ぐためにも、20回以上はしっかりと洗い流す習慣を身に着けてくださいね。
ポイント③洗いすぎには要注意!
大人のニキビやニキビ跡が気になると、ついつい何度も顔を洗ってしまう人がいます。
すると、肌に必要な油分まで奪ってしまうので、顔がパツパツに乾燥してしまう原因にも。本来の肌に必要なうるおい成分が失われると、肌荒れをさらに悪化させる要因にもなります。
それに、洗顔のしすぎによって何度もお肌を触ったり、こすることでお肌への大きな負担にもなります。朝晩の洗顔をしっかりと泡立てた泡で丁寧におこなうことで洗顔は十分といえるでしょう。
不必要な洗いすぎにはくれぐれも注意してくださいね。
ポイント④目元の洗いすぎには要注意
ご存知の通り、目元は皮膚が薄くデリケートな場所です。
メイクを落とすときはクレンジングなどでしっかりと洗い流して落とす必要があります。しかし、すでにキレイに汚れが落ちた後(例えば朝など)、洗顔料で目元を洗いすぎたりこすったりすると、たちまち乾燥の原因にもなります。
それに、目元に洗顔料が入ったり残ったりすることで、目が炎症を起こして眼下に行くことにもなりかねません。デリケートな目元には十分に注意して洗顔するようにしましょう。
ポイント⑤洗顔の後はすぐに保湿を
正しく洗顔をした後は、しっかりと保湿をします。
とくに毛穴がしっかりと開いている洗顔直後に、美白効果や保湿効果の高い化粧水や美容液などで丁寧にお肌を整えることが重要です。丁寧に保湿することで、肌のキメが整ってハリも出てきます。
すると新陳代謝もよくなり、大人ニキビの治りが早くなったり、ニキビ跡の治りにも効果が期待できるはずです。
美肌後記
今回は、「大人ニキビとの正しい付き合い方。大人ニキビケアに最適な「洗顔」のポイント5つ」についてご紹介しました。
洗顔一つで大人ニキビの治りが早くなったり、ニキビ跡にも有効だということがおわかりいただけたと思います。ぜひ、参考にしていただければ嬉しいです。