10年後ももっちり美肌でいるためには、正しいスキンケア方法を知ることが大事です。
朝、晩と正しい洗顔方法やスキンケアなどをおこなうことで、年齢以上に肌を若々しく見せることができたり、肌の劣化を遅らせることができます。
今回は、日焼け止め・乳液・顔パックの種類や正しい使い方についてご説明してまいります。
毎日のスキンケアをしっかりと行うことで肌トラブルに悩まされることなく、自分に合った基礎化粧品で安心の美肌を手に入れることができたら嬉しいですよね。
10年後も輝くような美しい肌を手に入れたい方は、ぜひチェックしてみてください。
目次
紫外線のもたらすトラブルって?
アラフォー世代にもなると、紫外線ケアをしっかりとしないと、肌がパリパリに乾燥したり、シミやシワ、そばかすが増えるという症状がおこります。
紫外線が肌に大きなトラブルを起こすことは皆さんもご存知ですよね。
化粧下地として日焼け止めをしっかりと愛用することが大事ですが、季節によってはそこまでUVケアをしている人は多くはありません。
紫外線を浴びると、肌が紫外線によるダメージから守ろうとメラニンが生成されてメラニン色素が作られます。
基本的に作られてしまったメラニン色素は肌の新陳代謝(ターンオーバー)により、古い角質といっしょに剥がれ落ちますが、ストレスや不殺生な生活によってターンオーバーが乱れだすと、老廃物が蓄積したままシミやシワ、そばかすなどの原因にもなります。
紫外線は季節に関係なく四六時中降り注ぐものなので、毎日のUVケアは欠かせません。しかし、正しいUVケアを行うためにもまずは紫外線の種類と特徴から理解する必要があります。
紫外線の種類と特徴って?
紫外線には大きく分けて2つのタイプがあります。
・UVA(紫外線A派)
・UVB(紫外線B派)
今からそれぞれの特徴についてご説明してまいりましょう。
・UVA(紫外線A派)の特徴
UVA(紫外線A派)は、紫外線の波長が長く、窓ガラスを通過してお肌の真皮にダメージを与え、コラーゲンやエラスチンを破壊します。
UVAは、物質を透過しやすいため、雲などの影響を受けにくいのも特徴の一つです。
UVAについては、肌に与えるダメージは比較的弱いですが、太陽から肌へと届く紫外線の約9割を占めているといわれています。そのため、UVAを受け続けることで、お肌へのダメージはどんどん蓄積されていきます。
すると肌のシミやシワなどが増えていき、肌の弾力やハリなどもなくなっていきます。
紫外線ケアを怠ったままだと、メラニン色素は加速するばかり。シミやシワがどんどん増えていって年齢よりもいっきに老けた印象になりがちです。
・UVB(紫外線B派)の特徴
UVB(紫外線B派)は、UVA(紫外線A派)よりも紫外線の波長が短いのが特徴です。しかし表皮でメラニンを生成させるため、シミやシワ、乾燥などの原因にもなります。
UVBは太陽から地表に届く紫外線の量は約1割ととても少なめですが、肌への作用がとても強いのが特徴。
UVBの紫外線の波長は短くても、肌表面だけではなく表皮細胞やお肌のDNAまでも破壊してしまう危険性もあるので要注意!
あなたも真夏のリゾート地やプールなどで真っ赤に日焼けした経験が一度くらいはあるのではないでしょうか。
短時間であってもUVBを浴びてしまうと、たちまち肌が真っ赤になって炎症を起こして色素沈着の原因にもなります。
UVケア効果についての豆知識
TPOに応じて日焼け止めを使い分け、正しいスキンケアを行うためにもSPFとPAの違いについて理解しておきましょう。
SPFとPAの違いについて
日焼け止めを手に取ると、「SPF」や「PA」という表示があることに気付く方は多いでしょう。
「SPF」と「PA」の表示については、簡単に言えば日焼け止めによる紫外線の防止力を示している指標です。
SPFの特徴
「SPF」とは、主に、短時間でも強い紫外線ダメージを与えやすいUVB(紫外線B波)を防ぐ指数のことです。
UVB(紫外線B波)が肌に短時間でも降り注ぐと、肌が炎症を起こして、真っ赤に腫れ上がるなどの症状が見られます。
「SPF」には1~50くらいまでの数値があります。
これは、日焼け止めを塗らない状態よりも日焼け止めを塗ることでUVB(紫外線B波)をどれくらいブロックできるのかを示した数値のことです。
数値が高ければ高いほど、UVB(紫外線B波)を防御することができます。
PAの特徴
「PA」とは、紫外線の力は弱くても、真皮にまで降り注いで蓄積する紫外線UVA(紫外線A波)を防ぐ指標のことです。
「PA」は、4段階の+のマークで表示されています。
+の数が増えるほど、紫外線UVA(紫外線A波)をブロックする効果が高まります。
UVケアに有効な2つの成分って?
UVケアには、紫外線対策のためにも2つの有効的な成分があります。
- 紫外線吸収剤
- 紫外線散乱剤
紫外線吸収剤の特徴
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収することによって化学変化を起こし、熱として肌から放出されます。
その代表的成分には、オキシベンゾンー3やメトキシケイヒ酸などがあります。
紫外線散乱剤の特徴
紫外線散乱剤は、紫外線が肌へと侵入するのを防ぐための成分です。代表的な成分には、酸化亜鉛や二酸化チタンなどが挙げられます。
日焼け止めの種類について
日焼け止めには、SPFやPAの違いだけでなく、いくつかの種類があります。
現在はクリームタイプや乳液タイプ、ローションタイプと、日焼け止めの種類も多数売られていますよね。
それぞれの日焼け止めの特徴について詳しくご紹介していきます。
・クリームタイプ
クリームタイプの日焼け止めは、保湿力が高いのが特徴。乾燥肌の人でも安心して使うことができます。
さらに皮脂や汗などにも強いことから、化粧下地として使用するのもおすすめ。
油分が多い分伸ばしにくかったり、メイクを落とす際に落としにくいなどのデメリットもあるため、メイクを落とすときは、クレンジングや顔パックなどで丁寧に落とすようにしましょう。
・乳液(ミルク)タイプ
乳液(ミルク)タイプの日焼け止めは、刺激がマイルドなので敏感肌の人にはとくにおすすめ。
それにミルクタイプの日焼け止めは、顔につけるときに伸ばしやすく、しかもメイクを落とす時もすっきりと落ちるというメリットがあります。
一方、肌への刺激が少ない分、皮脂や汗によって落ちやすいといったデメリットもあります。
刺激はマイルドだけど落ちやすいといった特性を生かして、時期や場所によってはこまめに塗りなおすなどの工夫をしましょう。
・ローションタイプ
ローションタイプの日焼け止めは、様々な日焼け止めのタイプの中でも特に肌にやさしいタイプの日焼け止めといえるでしょう。
肌への刺激はやさしい分、紫外線を防止する効果はやや弱いといわれています。
しかし、近所へ短時間出かける程度であれば、ローションタイプの日焼け止めで十分といえるでしょう。
・ジェルタイプ
ジェルタイプの日焼け止めは、使い心地がさらっとしているのが特徴です。
肌につけるときの伸びもよいので使いやすいのが特徴。
しかし、紫外線の防止効果が強い分、肌への刺激がやや強く、使う用途を考える必要があります。
他にも、クリームタイプの日焼け止めに比べると保湿力が落ちるため、乾燥肌や敏感肌の人にはあまりおすすめできません。
スプレータイプ
スプレータイプの日焼け止めのメリットは、背中などの手が届きにくい場所でも簡単に塗ることができます。
ビーチで水着姿になるときは大活躍してくれるアイテムです。
一方、丁寧に塗らないと、うっかり塗りムラができたり、必要以上に吹きかけてしまうなどのデメリットもあります。
塗りムラを防止するためには、スプレータイプの日焼け止めと、クリームタイプの日焼け止めをダブルで使用し、スプレータイプの日焼け止めを全身に吹きかけ後は、手で良く伸ばすなどして、全身に丁寧に塗り込むことが大事です。
日焼け止めを選ぶときのポイント
日焼け止めを選ぶときは、用途や季節に応じてSPF やPAの数値を参考にして選ぶことが大事です。
近場に買い物に行ったり、友人と近くでお茶をするくらいの日常的なシーンであれば、SPFは15~20、PAは++くらいで十分です。
ローション、ジェル、スプレー、乳液、化粧下地に含まれたタイプなど、種類もたくさんあるので、その特徴や効果を考えて選ぶようにしましょう。
日焼け止めを選ぶ際に大事なことは、自分の肌タイプやTPOに合わせて選ぶことです。
必要に応じて、ローションタイプと化粧下地に含まれているものをダブル使いすることも可能です。
顔パックの種類と特徴 使い方のポイント
顔パックには大きく分けで以下の3つのタイプがあります。
- ふき取りタイプ
- マスクタイプ
- はがすピールオフタイプ
今からそれぞれの特徴や使い方のポイントについてご説明してまいりましょう。
ふき取りタイプの顔パック
ふき取りタイプの顔パックには、クレイパックやクリームパック、フォームパックなどの種類があります。
どれも肌にやさしく伸ばした後、10分程度放置して最後にぬるま湯などでさっと洗い流します。
クリームタイプのものは、とくに保湿効果が高く、パック後はお肌のがしっとりとするのを実感できるはず。
これは洗い流すタイプなので、お風呂に浸かりながらおこなうのも時短ケアとして最適です。
マスクタイプの顔パック
マスクタイプの顔パックは、シートに化粧水や保湿成分たっぷりの美容液がしみこんだものです。
肌全体にマスクを置いた後は、10分ほどしてからはがしましょう。
ポイントは、肌やマスクに残った化粧水や美容液はやさしく顔になじませること。
マスクタイプの顔パックは、保湿メインのものや美白メインのもの、たるみメインのものまで目的別にあり、用途に応じて使い分けることをおすすめします。
10分以上経過すると、顔が乾燥する原因もなるので、時間はしっかり守りましょう。
はがずピールオフパックの顔パック
はがすタイプの顔パックは、肌に丁寧に伸ばした後、15分ほどしたらおでこから顎に向かってゆっくりとやさしくはがします。
注意点としては、パックが乾いた状態を確認してからやさしくはがすこと。
放置時間が長いと顔が乾燥する原因にもなるので時間は守るようにしましょう。
ちなみに、このはがすピールオフタイプの顔パックは、毛穴専用やTゾーン専用のものまであります。
どのタイプを使用にするにしろ、洗顔後の清潔な状態で使用するようにしましょう。
顔パックを使用することで肌の新陳代謝は活発化する!
顔パックを使用することで水分保湿を強化し、血行促進によって肌の新陳代謝(ターンオーバ)が活性化するなどのメリットがあります。
前述のとおり、顔パックには色々な種類があります。
洗い流すタイプのクリームパックやマスクタイプは保湿成分がしっかりと配合されているため、洗い流した後には、肌が潤うのを感じられるはずです。
はがすタイプの顔パックは、はがすと同時に毛穴に詰まった汚れた角栓を除去できるなどの効果もあります。クレイタイプのパックは、古い角質や毛穴の汚れ、余分な皮脂などを落とすことができます。
顔パックには2種類のタイプがあり、その一つは、保湿や美白効果を促すなどの与えるタイプのもの、もうひとつは、毛穴や皮脂などを取り除くといったタイプのものです。
あなたの肌タイプを理解して、それらを用途別に正しく使用することで、その効果をしっかりと発揮することができます。
顔パックするときの時間は守りましょう。
洗い流すタイプのクリームパックにしても、保湿たっぷりのマスクタイプにしても、顔にのせる時間は守ることが大事です。
それぞれの商品には、適正な放置時間が書かれているため、それをしっかりと守る必要性があります。
保湿効果の高いシートマスクの顔パックについては、肌にのせておく時間が長いほど効果がありそうな気がしますが、じつはそれは大きな落とし穴でもあるので要注意。
長く顔にのせておくことで肌本来の水分まで吸収し、肌を乾燥させてしまうというデメリットも生じます。
顔パックをおこなうのにおすすめの頻度って?
それぞれの顔パックの適正時間を守ってスキンケアを行うことは、肌に効果的といえます。
しかし、毎日顔パックをおこなうことで逆に肌への強い刺激になったり、乾燥するきっかけにもなることも否めません。
顔パックをするおすすめの頻度は、週に1~2回といえます。
もしも、大人ニキビや肌荒れが激しい状態のときは、顔パックは避けましょう。
お肌がとくに敏感になっているときは、肌に強い刺激を与えないことが先決です。
肌が炎症を起こしたり、化膿しているときは、早期に医療機関を受診することをおすすめします。
~美肌後記~
今回は「10年後も美肌でいるためのスキンケアの種類と選び方・使い方と注意点 【日焼け止め・乳液・顔パック編】」についてご紹介しました。
紫外線の特徴や種類に始まり、効果的な日焼け止め・乳液・顔パックの使い方などをご理解いただけたと思います。
10年後も若々しい素肌をキープするためにはまずは自身の肌タイプを知り、自分に合った基礎化粧品を選ぶこと、そして正しいスキンケアを行うことがカギです。
この機会にしっかりと復習しておきましょう。