シミ・美白ケアをする際に大事なポイントとなるのが「予防」です。
自身のシミタイプも知らないまま、シミケアや美白ケアとうたわれた基礎化粧品を使っても、その効果は発揮されません。
とくにシミケアについては、シミができる前におこなうのが重要!
今回は、シミの種類やそれぞれのシミケアの方法、美白にまつわる知識についてご紹介してまいります。
目次
シミ対策に重要なのは予防ケア!
シミは一度できてしまうと改善するのに時間がかかります。
そのため、シミができる前にしっかりと予防することが大事。
アラサー、アラフォー世代になるといっきにシミが増えますよね。シミは一つできるだけでも年齢よりも老けた印象を与えがち。
私たちが紫外線を浴びると、肌の表皮細胞が傷つかないようにメラニンが生成され、シミができるという仕組みになっています。
また、UVケアなどで紫外線対策をしても、すでに生成されたメラニンが体外に排出されずにシミとして残ってしまう、なんてケースもあります。
一度できてしまった大きなシミは、普通の基礎化粧品では改善することがなかなか難しいともいわれています。
そのため、重要となるのがシミになる前の「予防ケア」です。
シミの種類について
シミの種類には、以下の6つの種類があります。
- 肝斑
- そばかす
- 炎症後色素沈着
- 老人性色素斑
- 脂漏性角化症
- 花弁状色素斑
シミだけでもこんなにたくさんの種類があることに驚かされた人も多いのではないでしょうか。
上記の中で、自分のどのシミタイプに当てはまるのかをまずは知ることで、正しいシミケアを行うことができます。
早速、それぞれのシミタイプとケアのやり方ついて解説していきます。
・肝斑
肝斑とはアラサー、アラフォー世代に多いシミとして知られています。
主にほほ骨や目尻の下などに表れるなどの特徴があります。
紫外線や加齢などもシミを作る原因ともいえますが、ホルモンバランスにより、肝斑ができるともいわれています。
肝斑ができてしまったときのおすすめのケア方法は、美白成分としても有効な「トラネキサム酸」が配合された美容液を使用すること。
これによってシミが薄くなる、なんてケースもよくあるようです。
他にも、ピーリングや美白化粧品を日常使うことも有効だといわれています。
・そばかす
そばかすはご存知の通り、頬全体に広がる小さな点のようなシミのことです。
別名、「雀卵斑」とも呼ばれています。
そばかすについては、遺伝的な要素も強いので加齢というよりも幼少期などの若いときから表れる傾向が強いです。
そばかすができてしまったときのおすすめのケア方法は、自分の肌に合った美白化粧品を使用することです。
あまりにも広範囲にそばかすが広がってしまった場合は、美容医療機関などのレーザーですぐに除去するのも選択肢の一つ。
どうしても気なる方は、まずは専門医に相談してみてもよいでしょう。
・炎症後色素沈着
炎症後色素沈着とは、傷やニキビ、虫刺されなどの炎症が残ってできるシミのことです。
炎症後色素沈着については正しいシミケアによって治るケースがほとんどだそうです。
炎症後色素沈着になったときのおすすめのケア方法は、ピーリングにより、古い角質を取り除いて肌のターンオーバーを促すことです。
そして、美白美容液などもダブルで使うと、色素沈着したシミが薄くなっていきます。
・老人性色素斑
老人性色素斑とは、ごく普通のシミのことを指します。
紫外線によるダメージによってメラニンが蓄積されたり、加齢や肌の劣化が原因でこれらのシミが表れます。
老人性色素斑になったときのおすすめのケア方法は、美白美容液とピーリングをダブルで使用することです。
しかし、あまりにもこのシミが濃くなってしまった場合は、美容医療機関などでレーザーを受けるのも早期に改善する方法の一つといえるでしょう。
・脂漏性角化症
脂漏性角化症とは、加齢や皮膚の老化によってイボのような固くて盛り上がったシミのことです。
場合によっては増えたり大きくなったりすることもあります。
脂漏性角化症になってしまったときは、基礎化粧品の使用だけでは改善が難しいため、レーザー治療によってシミを除去するのが有効といわれています。
・花弁状色素斑
花弁状色素斑とは、主に肩や背中にできやすいシミのことです。紫外線による肌へのダメージが原因で、広範囲にできることがあります。
花弁状色素斑は、背中や肩にできやすいということもあり、人の手でケアするには限界があります。
そのため、脂漏性角化症同様にレーザーで除去してしまうのが早いといえるでしょう。
「シミ予防」に有効なケア方法って?
上記ではシミのタイプとそれぞれの対処法についてご紹介しました。
しかし、シミについては何度もいっている通り、予防がいちばんのカギです。
そのため、シミができる前からしっかりとシミ対策することが大切。今から「シミ全般の予防ケア」についてご紹介してまいります。
日焼け止めは毎日塗って紫外線対策をしましょう!
紫外線は年中お肌へと降り注いでいるものです。
そのため、毎日しっかりと日焼け止めを塗ってUVケアを行うことが重要です。
近場に外出するときや部屋にいるときも、日焼け止めとベースメークをしっかりと塗って、紫外線対策する必要があります。
海やプールなどのレジャーに出向くときは、SPFやPA値の高いものを選んで全身にしっかりと塗り込みましょう。
また、日焼け止めに限らず帽子をかぶったり、サングラスをかけたり日傘を使用するなどして、しっかりと紫外線対策をしましょう。
毎日の洗顔ケアを見直しましょう!
シミを作らないためには、毎日の洗顔が大切です。
洗顔するときは、泡で顔を包みこむようにやさしく洗うように心がけましょう。
このときに肌をごしごしと擦りすぎてしまうと、肌の表面に小さな傷がついたり細胞が痛んだりして、シミの原因にもなります。
肌に合わない洗顔料を使用すると、たちまち乾燥がひどくなり、シミだけでなく乾燥や肌トラブルを起こす原因にも繋がります。
肌トラブルを起こさないためにも、なるべく美白有効成分や油分が適度に含まれている洗顔料を選ぶことをおすすめします。
人間の肌には、もともと肌を外部のダメージから保護するNMF(ナチュラルモイスチュアライジングファクター)という機能がそなわっています。
この機能を壊さずにシミを作らないためには、やさしく洗い上げることがポイントです。
顔全体にしっかりと保湿をおこないます
洗顔を終えたら、セラミドやヒアロルン酸などの保湿効果の高い化粧水を顔全体にしっかりと浸透させます。
保湿をするときも必要以上に肌への摩擦を与えないように気をつけてください。
肌の触りすぎはシミやシワ、たるみを作る原因にもなります。
「ヒアロルン酸」配合の化粧水や「セラミド」配合の美容液は、保湿力が高いので口コミでも大人気。
ダブル使いで徹底的にシミを予防するように心がけてください。
美白効果の高い美白化粧品を使いましょう!
美白効果の高い美白化粧品は、紫外線によるメラニンの生成を抑えて、シミやそばかすなどを予防する効果があります。
アラサー・アラフォー世代になると、加齢が原因で肌のバリア機能が低下し、シミができやすくなります。
「トラネキサム酸」や「ビタミンC誘導体」などの医学部外品の美容液は高い美白効果があるのでシミ予防にも最適です。
美白化粧品を選ぶときのポイントって?
美白化粧品はシミ予防にも一躍かってくれる大切なアイテム。
しかし、最近は美白ブームによって美白成分をとくに含んでいなくても「美白効果が高い」とうたわれた商品で溢れ返っています。
あなたの肌に必要な美白効果の高いアイテムを正しく選ぶためには、表示成分をきちんとチェックすることが大切です。
厚生労働省が認めた有効な美白成分(2010年時点)
○トラネキサム酸
美白成分として高い効果を発揮するのがトラネキサム酸です。
シミやシワ、そばかすの原因にもなるメラニンの生成を抑制し、肝斑の治療にも有効な医薬品由来の成分が含まれています。
○リノール酸
リノール酸とは、植物油であるサフラワー油から抽出された成分です。
シミの原因にもなるシロシナーゼを抑制する効果があります。
○カモミラET
カモミラETとは、カモミールから抽出した成分のこと。肌の抗炎症作用をうながしてくれます。
○プラセンタエキス
プラセンタとは、胎盤から抽出されたエキスのことです。
プラセンタエキスは、高価な化粧品などに使用される傾向があります。
○油溶性甘草エキス(2)
甘草エキスには、「グラブリジン」という成分が含まれていて、これがメラニン生成を促す「チロシナーゼ」という酵素を抑制します。
甘草エキスの特徴としては、粘り気があり、独特な香りを含んでいます。
○ハイドロキノン
ハイドロキノンは、皮膚への刺激が強いことを理由に、日本での使用が許可されたのは2001年以降です。
欧米ではシミケアに有効と考えられていたようです。
ハイドロキノンは、シミを作り出すシロシナーゼの抑制効果は高いものの、肌への刺激が強いため、用途に応じて使用を考える必要性がありそうです。
○ビタミンC誘導体
「ビタミンC誘導体」シミケアに有効な成分として有名で、医薬部外品に使用されています。
普通のビタミンCは、空気中で壊れやすく、肌の角質層には浸透しづらいといわれています。
しかし、「ビタミンC誘導体」は、ビタミンCが皮膚へと吸収されやすいのが特徴です。
ビタミンC誘導体のビタミン配合率は86%と高く、長時間にわたり美白と潤いの両方を実感できます。
医薬部外品とは?
医薬部外品とは、厚生労働省により一定の予防効果を認められた商品の意味です。
医薬品より作用こそ弱めですが、その効果は化粧品以上ともいわれています。
医薬部外品は医薬品に準ずるもので、ある作用に対してしっかりと人体にアプローチできる有効成分が配合されていると厚生労働省にも認められています。
普通の基礎化粧品にはない高い美白成分や保湿成分を含んだアイテムであることがお分かりいただけるでしょう。
美白ケアには、顔全体に使える美容液がおすすめ!
美白化粧品には、パックやクリーム、化粧水、スポット型などの様々な種類が販売されています。
一体どれを選べばよいのかわからなくなってしまう人も多いかもしれません。
高価な美白パックには、それなりに保湿や美白効果の高いエキスが入っている場合もあります。
しかし、高価なものをたまに使うのも効果的ですが、毎日使えるようなリーズナブルな美白美容液がおすすめ。
毎日使うとなるとお肌への刺激が少なくてマイルドなタイプがよいので、美白クリームや美容液を使って、しっかりと美白ケアをしてみましょう。
シミ予防に有効な美白化粧品の使い方とは?
美白化粧品を塗るときは、ポイントではなく、顔全体に丁寧に塗りましょう。
美白アイテムは、そもそもシミを予防するものです。
そのため、すでにシミが気になる部分だけではなく、顔全体にしっかりと塗り込むことがポイント。
表皮だけでなく真皮にまでしっかりと美白成分や潤い成分が届く美容液やクリームがおすすめです。
美白成分の知識はしっかりと身につけましょう!
肌に合ったスキンケアを行うためには、美白に対する知識を持つことが大切です。
そもそも美白成分とは、紫外線や外部の刺激によるメラニンの生成を抑え、古い角質などを排出する成分のこと。
顔のシミをしっかりと予防するためには、たくさんある美白化粧品の中でも、効果の高い有効成分が含まれたものを選ぶ必要があります。
美白成分には、厚生労働省が規定した医薬部外品と美白効果の高い2つの成分があります。
前述したトラネキサム酸やリノール酸、プラセンタエキスなどの強い効果や効能をしっかりと理解してから、医薬部外品の美白アイテムを使用すれば、毎日のスキンケアにおける美白の効果を高めることができるはずです。
~美肌後記~
今回は「シミタイプによってケアは違う!?
大人のシミ・美白ケアの予防法」についてご紹介しました。
シミ予防のやり方や、それぞれの肌タイプによるスキンケア方法でシミを予防することが有効であることがご理解いただけたはずです。
なるべくシミを作らない肌でいるために大事なことは、自分のシミがどんなタイプのもので、どんな有効成分を使用すれば肌が改善されるのかを知ること。
それを知ったうえで、美白美容液やクリームを毎日使用し、美しい美肌をキープしていきましょう。