春といえばお花見。そして、新たな出会い。
寒い冬からようやく解放されて、心はなんだかポッと温まります。すると希望が湧いてきたり、楽しいことが起こりそうな予感がしてわくわくします。
一方、春は「季節の変わり目」でもあります。紫外線や花粉などの影響も受けやすい時期でもあるため、とくに敏感肌の人は要注意!
春先のように、寒い時期から温かい季節へと移行する季節の変わり目は、肌荒れを引き起こしやすいシーズンでもあります。春ならではの大人ニキビや肌荒れ、シミやシワ、くすみなどの肌トラブルに気をつけたいところ。
美白の映える健やかな肌をキープするためにも、春特有の肌のトラブルやその原因、日々のスキンケア方法などについてご紹介していきましょう。
目次
約6割の女性が、春に肌荒れした経験がある!
春先(2~4月)に、なると肌の変化を感じたことがありませんか?
紫外線ケアに無防備だった冬に比べて、春には紫外線対策や花粉症対策などのケアが必要になってきます。季節の変わり目は、肌がその変化についていけないことが多いようです。かりに花粉症ではなくても、じつは春が一番肌が荒れやすい時期ともいわれています。
資生堂「dプログラム」の意識調査によると、約6割(64.3%)の女性が「春先に肌荒れや肌質の変化を感じている」との結果が出たそうです。
参考:資生堂「dプログラム」(https://www.shiseido.co.jp/dp/)
春に起こりやすい肌荒れの原因って?
冬から春にかけて起こりやすい、肌荒れの大きな原因は以下の3つです。
春の肌荒れの原因①紫外線
冬は紫外線量がいちばん弱いということで、日焼け止めなどに気を配る生活を送っている人は案外少ないかもしれません。しかし、春になったとたんに、少しの紫外線でも肌が炎症を起こしやすくなります。
春の紫外線は夏ほど強くないため、紫外線対策をせずに外出してしまう人も多いよう。
しかし、肌そのものは紫外線に弱くてダメージを受けやすいため、紫外線の量に関係なく一年中日焼けをしないためにも、しっかり紫外線対策を行う必要があります。
春の肌荒れの原因②花粉
花粉症というと、目のかゆみや鼻水などに悩まされるイメージではないでしょうか。
これは意外な事実かもしれませんが、実は「花粉」は大人の肌荒れを引き起こす大きな原因にもなるそうです。
春は冬と同様に肌が乾燥しやすい季節です。
そのため、肌がもともと持った肌のバリア機能が弱まっている状態のため、肌が花粉などで刺激を受けると、たちまち肌荒れやシミ、そばかす、シワなどの原因にもなります。
花粉が肌に付着することで毛穴が詰まり、大人のニキビや肌荒れの原因にも繋がります。
春の肌荒れの原因③ストレス
春は季節の始まりということで、ポジティブなイメージがしますが、一方で就職や部署の移動、引っ越しなど身の回りの環境が大きく変化する時期でもあります。
こういった変化は、自分が意識していなくても、意外なストレスになっている可能性大です。ストレスが溜まる生活ばかりを続けていると、不眠によりますます肌のバリア機能は低下し、肌荒れは悪くなる一方。
日頃からストレスを溜め込まないためにも、カラオケや適度な運動、瞑想など自分が興味のもてることに打ち込むなどして、体内からリフレッシュするように心がけましょう。
季節の変わり目によくみられる「季節性敏感肌」とは?
「季節の変わり目は、肌荒れしやすい。」そんなセリフを周囲でも何度か耳にした経験がありませんか?
実は、冬から春などの季節の変わり目にかけて肌荒れを起こしやすい人は、「季節性敏感肌」の可能性大です。中でも気をつけたいのが、「季節性アレルゲン」という花粉やほこりなどです。
これらが肌に付着して炎症を起こすと、急に肌に赤みが出たりこれまで愛用していた基礎化粧品が合わなくなるといった敏感肌のような症状が出てきます。
季節性敏感肌の特徴は以下のとおりです。
- 特定の時期になると、肌に赤みが出やすい
- 花粉症で目の周りや頬がかさつく
- 紫外線に弱く、肌ストレスが溜まりやすい
- 睡眠不足になりがち
上記の症状が一つでもあてはまったら、「季節性敏感肌」である可能性が高いため、早めの対策が必要とされます。
季節性敏感肌を引き起こす原因の「季節性アレルゲン」って?!
「季節性敏感肌」だと気づけば、さっそく対策をしたいと思いますよね。
「では一体、季節性敏感肌を引き起こす原因って何……?」
「季節性敏感肌」の主な原因として指摘されているのが「季節性アレルゲン」です。
「季節性アレルゲン」は、季節によって違うアレルゲン物質が肌に付着し、肌に炎症などを引き起こすことで知られています。とくに、肌に赤みなどの症状があらわれます。それによって通常のスキンケアが合わなくなり、これまでは自分に合っていたはずの基礎化粧品でも敏感肌のような症状が出るそうです。
「季節性アレルゲン」の代表的なものには花粉やほこり、PM2.5やカビ、ハウスダストなどがあります。それぞれの季節によって注意すべきアレルゲンは異なります。冬から春先にかけては、スギやヒノキなどの花粉やほこりには注意が必要。
なぜなら、花粉などが肌に付着することで、毛穴がつまって大人の肌荒れを引き起こす要因にもなるからです。
それに、冬から春にかけての寒暖差による疲労やストレスは、意外にも大きなものです。精神的なストレスが敏感肌や大人の肌荒れを引き起こす原因にもなりかねません。
季節性アレルゲンから皮膚を守る4つの方法って?!
春に起こりやすい「季節性アレルゲン」からお肌を守るためには、4つの対策が有効といわれています。
対策① 肌本来の皮膚バリア機能を高める
人間の肌にはもともと肌本来の皮膚バリアを高める機能が存在します。
洗顔時には、泡ネットなどでしっかりと洗顔料を泡を立ててから、やさしく包み込むように顔を洗うようにしましょう。指で顔をこすって洗うのではなく、泡でやさしく包み込んで汚れを落とすイメージ。
春は、紫外線によるお肌へのダメージがあるため、メイクをしない日や雨の日でもしっかりと日焼け止めを塗るようにしましょう。
紫外線による肌へのダメージが強いと、皮膚はたちまち炎症を起こしてしまい、バリア機能の低下にもつながってしまいます。
洗顔後は、保湿ケアや美白ケアを丁寧におこなうことで、お肌のキメが整い、肌に弾力やハリが出てきます。すると、自然とバリア機能を高めることができるので、毎日の保湿ケアは欠かさないようにしてくださいね。
対策② マスクやメガネ、帽子などでアレルゲン対策を!
花粉などのアレルゲンは、皮膚に付着しやすいといわれています。
そのため、外出時には、マスクやメガネ、帽子などでなるべく皮膚や粘膜を覆うようにして、アレルゲンから身を守るように意識してみてください。
春はマスクをしていても、おでこや髪などに花粉が付着してしまうケースも……。一日の終わりには、洗顔料ですっきりと洗い流して、保湿ケアや美白ケアなどと合わせて念入りなスキンケアをおこないましょう。
対策③天気予報で花粉状況をチェック
花粉のひどい時期になると、天気予報などで花粉状況などを知らせてくれますよね。
何時ごろが一番花粉の状態がひどいのか、などの情報をあらかじめチェックしておくことで、しっかりと対策できるようになります。
なお、紫外線がいちばん強いのが10時~14時頃です。その時間はとくに意識して日焼け止めを塗りなおしたり、日差しを避けるなどの対策をとると良いでしょう。
対策④パッチテストでアレルギーがないか調べる
もしも、自分が「季節性アレルゲンでは……?」なんて思ったときには、病院などの専門機関でアレルギー検査をおこなうことをおすすめします。
自分の体の状態を先に知っておくことで、必要な対策をとることができるからです。
病院のアレルギー検査については、採血する方法とパッチテストによってアレルギーかどうかを見分ける方法があります。パッチテストは、原因と予測されるアレルゲンをシール状に肌に張り付けて肌の反応を見る方法です。
パッチテストによりアレルギーを持つと判断された人は、肌にかゆみや赤み、などの反応があらわれます。実際にアレルギーもちとわかった場合は、これまで以上にマスクや帽子、メガネなどのアイテムを使うなどしてアレルゲン対策するようにしてください。
春の肌荒れの大きな原因!敏感肌対策となる3つのスキンケア法
春先の季節性アレルゲンや敏感肌対策のために取り入れたい、毎日のスキンケア方法についてお話ししましょう。
敏感肌対策①低刺激のスキンケアを選びましょう。
肌が敏感になるシーズンほど気をつけたいのがスキンケア選びです。前述したように、季節の変わり目によって肌が変化し、これまで合っていたスキンケアアイテムが急に合わなくなった……、なんてことは敏感肌の人にはよくあること。
そういう人は、ノンアルコールなどの低刺激のスキンケアアイテムに切り替えて使うようにしてください。毎日使う日焼け止めやファンデなどの基礎化粧品や、クレンジングや洗顔料、化粧水や美容液なども低刺激でお肌にやさしいものを選ぶのがポイント。
とくに春先は、花粉などの影響もあり、目や鼻、頬などにかゆみを感じる人も多いはず。
そのような状態で肌をこすり過ぎたり、触りすぎてしまうと肌を傷つけてしまい、肌が炎症を起こしてしまう可能性もあります。肌のかゆみなどがひどい場合は、それ以上に肌に刺激を与えずに専門機関を受診するなどしてくださいね。
敏感肌対策②低刺激のクレンジング・洗顔料で花粉をしっかり落とす
春はとくに花粉やほこりなどで毛穴に汚れが溜まりやすい季節といわれています。
スキンケアをおこたったままだと、毛穴に汚れがつまったままなので、季節性アレルゲンや大人の肌荒れを引き起こす原因にもなりかねません。
メイクを落とすときは、低刺激のクレンジングやミルク、洗顔料などを使ってしっかりと花粉を洗い流すようにしましょう。
敏感肌の人は、ふき取るタイプのクレンジングは、肌への刺激がかなり強いといわれているため避けた方がよいかもしれませんね。
洗顔するときは、泡ネットなどでしっかりと泡立ててから、やさしく顔を包み込むように汚れを落としてゆきます。
意識してほしいのは、手で顔を洗うのではなく、泡で汚れを包み込んで落とすということ。
指などで顔をこすり過ぎたり触りすぎると、シミやクマの原因にもなります。
ぬるま湯で泡を流すときは、泡が小鼻やフェースラインなどに残らないように、20回~30回はしっかりと洗い流すようにしましょう。
敏感肌対策③洗顔後に行うべき保湿ケア
洗顔後は、低刺激の化粧水や乳液、美容液などを使ってしっかりと保湿ケアをおこないます。
紫外線や肌の乾燥が気になる春先は、美白有効成分や保湿に最適な成分がたっぷりと入った美容液を使用するのがおすすめ。
~美肌後記~
今回は、「女性の6割が悩んでいる春の肌荒れ!季節性敏感肌の原因と対策・大人の敏感肌に効果的な3つのスキンケア方法」についてご紹介しました。
季節目の変わり目がお肌の変わり目であることはよくご理解いただけたと思います。気になった方は、早めにアレルギーチェックや敏感肌の対策を心がけてください。