運動がダイエットや美肌に効果的なことは、すでに周知の事実だと思います。
運動することでリフレッシュ効果が生じ、ストレス解消できて健康増進にもつながります。
美肌と健康には深いかかわりあいがありますから、運動するのとしないのとでは肌への効果も変わってきます。
目次
運動と美肌の関係性って?運動が美肌にいいワケ
「運動をすると美容にもいい……」
漠然とそんなイメージがありますよね。
では、なぜ運動をすると肌にもよいのか、そのメカニズムについて学ぶのはとても大切なことです。
運動と美肌の関係性について理解しているか否かで、運動を頑張るモチベーションにも繋がりその結果、健康や美肌にも大きな影響をもたらします。
ちなみに、運動によって得られる美肌効果は以下の通りです。
- 運動をして汗をかくことで体内の老廃物が外部に流れ出す
- 汗をかくことで老廃物が外へ出て、皮膚のターンオーバーにつながる
- 血液の循環がよくなり、免疫力が向上する
- 筋肉を適度につけることで、体の基礎代謝がよくなる
- 運動によるリラックス効果によって、ストレス解消によい
- 睡眠の質がよくなって肌質も向上する
適度な運動を習慣化させることで、たくさんのメリットがあることがおわかりいただけると思います。
美肌とストレス、基礎代謝や筋肉量などには深い関係性があるため、美肌をキープするためにも運動は欠かせないことが理解できますよね。
適度な運動によって毛細血管が50倍にも?!
あなたは運動をすることで、人間の毛細血管が30-50倍も増えるということをご存知でしたか?
もともと毛細血管は増えたり減ったりするもの。加齢によって毛細血管の減少は避けられません。
しかし、一日30分程度の運動を週3回ほど続けることとで、毛細血管は30-50倍ほど増えるといわれています。
アラサーやアラフォーになって運動をする習慣がないと、毛細血管は数10時間でどんどん減ってしまうそう。
運動をやめた途端に肌のハリや弾力が失われて肌がくすむ、シミやシワが増える、なんてこともよく聞きます。
有酸素運動で老廃物をスムーズに排出!
有酸素運動を定期的に行うことによって、肌に栄養と酸素を届ける働きが活発化します。
すると全身の血流がよくなって、酸素や栄養素が体の隅々までいきわたり、体内の毒素などをスムーズに排出します。
全身新陳代謝がよくなると新しい皮膚の生まれ変わりもスムーズに行われるので、大人の肌にありがちなシミやシワ、くすみ、たるみなどを解消して美肌になりやすくなります。
定期的に運動をしていたときは肌がキレイでスリムな体系をキープしていたのに、運動を止めたとたんに肌の調子が悪くなった、そんな経験がある方も実際に多いようです。
運動によって大人ニキビも解消!
運動して汗をかけば、毛穴から汚れが排出されます。
老廃物が体内からスムーズに排出されることによって、大人ニキビの原因ともなる毛穴の汚れなどを予防することが可能です。
運動による皮膚への影響は皮膚科などでも実証されているようで、大人の肌荒れやニキビ改善のために適度な運動を取り入れることをおすすめするドクターも多いのだとか。
ちなみに、運動については筋トレ、または有酸素運動のどちらでも効果はみられるようですが、どちらも30程度を週3回のペースで続けることが有効だといわれています。
外部からのスキンケアももちろん美肌へのカギではありますが、自ら体を動かして汗をかくことによって、毒素を積極的に外へと排出することができますよね。
運動によって血流の流れも良くなり、血液がキレイになればお肌の調子もどんどんよくなっていくはず。
運動の量には注意が必要!
運動が美肌や健康増進につながることは前述しました。事実、「適度な運動によって寿命が延びた」なんてデータもあるようです。
台湾にある国家衛生研究院が8年間研究した調査(41万6175人対象)によると、「毎日15分程度の運動をする人の死亡率は、まったく運動をしない人に比べて14%ほど低く、平均寿命が約3年ほど長くなる」といった結果がでたそうです。
しかし、ここで注意したのが「適度な運動」が健康全般によいという意味であり、運動のやり過ぎが体によいということではありません。
国家衛生研究院の調査によると、1日90分を超える運動については、まったく運動をしない人と比較して死亡率は変わらなかったといいます。
さらに運動のやり過ぎは、人によっては体を痛めることにもつながります。
健康的な体をキープして美肌に繋げるためにも、一日1時間未満の軽い運動を定期的に行うのが有効であることがおわかりいただけるでしょう。
美肌や健康に最適な運動量って?!
適度な運動は美肌や体によくても、運動のやり過ぎがよくないということはおわかりいただけたと思います。
では、「適度な運動量とはどのくらいなのか……」、それが気になりますよね。
世界保健機関 米国疾病予防センターの調査委によれば、適度な運動については以下の目安(ガイドライン)を設けているのでぜひ参考にしてみましょう。
- 中程度の運動(例:ウォーキング)であれば週に150分。一日30分がおすすめ。
- 激しい運動(例:ランニング)であれば、週に75分が目安。1日25分を3回に分けるのが理想。
例①ウォーキングの場合
通勤や買い物時に、片道15分間の道のりを往復する(5 x 30分=150分の中程度の運動)
例②ランニングの場合
週三回ほど、1回3~5キロ程度走る(3 x 25分=75分の激しい運動)
例③サイクリングの場合
1回90分間程度のサイクリングを週1程度楽しむ。
何度もいうように、運動のし過ぎは体によくありません。激しい運動については、1週間に150分までを目指しましょう。
おすすめ!美肌&健康全般にいいスポーツ7選
今から美肌や健康全般によいおすすめのスポーツを7つほどご紹介してまいります。
この中から、ぜひあなたにピッタリのスポーツを見つけ、定期的な運動を目指すようにしてみましょう。
①エアロビクス
エアロビクスのような有酸素運動は、体内からじわじわと温かくなって、血行促進に最適です。
肌の新陳代謝を高めたい人には、とくにおすすめ。音楽にのってノリノリに体を動かすことで楽しい気持ちにもなってきますよね。
もっとも継続もしやすいスポーツだと思います。
Youtubeなどを利用して、「初心者」、「おすすめ」「エアロビ」などのキーワードでぐぐってみましょう。
簡単にできそうな動画をたくさん閲覧することができます。
エアロビであれば、狭い部屋でも十分な運動が可能なので、ぜひトライしてみてください。
②スクワット
加齢にともない、人間の筋肉量は下半身から減少します。
しかし、主に下半身を鍛えられる筋トレを定期的に行うことで「成長ホルモン」が体内から分泌されます。
成長ホルモンは、肌の生まれ変わりを促進させるターンオーバーを促す役割があり、潤いを肌に閉じ込める効果もあるため、乾燥肌の人にはとくにおすすめ。
まずは、無理のない回数からスタートしてみましょう。
③水泳
水泳は、とてもカロリー消費が高いスポーツだといわれていて、人気のスポーツです。
水泳を定期的に続けると、中性脂肪が減るなどのメリットもあり、スリムな体系をキープするに最適なスポーツともいえるでしょう。
それに、水の中で泳ぐことで、肌から毒素が排出されやすいため、シミやシワ、たるみ対策としても効果が期待できます。
他にも全身の基礎代謝アップや姿勢のゆがみなどのメリットもあります。
水泳の水圧効果はすごいものです。
通常は、重力の関係で下半身に流れがちな血液を、全身へと広げてくれます。水泳を続けることで、美肌はもちろんのこと、心肺機能を高めて、筋力アップや足腰の強化にもつながります。
とくに、肥満気味の人がいきなりランニングをすると、体への負荷がかかって体を痛める原因にもなりますが、水泳であれば重力がかからない分、気軽に運動効果を発揮できるなどのメリットもあります。
④ランニング
前述したようにランニングはハードな運動のカテゴリーに分類されます。そのため、走る時間には十分に気をつけましょう。
週3回ほど、1回3~5キロ程度走る(3 x 25分=75分の激しい運動) くらいが最適だということは覚えておきましょう。
ランニングのメリットは、消費カロリーが高いことはもちろんのこと、脚のゆがみや姿勢矯正などの効果も見込めること。
最初から長時間走るのはおすすめできませんが、自分のペースで1回あたり10分程度走るだけでも十分なリフレッシュ効果がありますので、ぜひチャレンジしてみましょう。
⑤テニス
テニスはペアでも楽しめるので、球技ならではの楽魅力的なスポーツといえるでしょう。
市区町村の主催している安価なスクールなどもたくさんあるので、気軽にスタートすることができます。
一度の消費カロリーも高く、運動量もあるため、全身の血流がよくなることはもちろん、ダイエットにもおすすめ。続けることが苦になりずらいスポーツなので、友人と一緒に参加してみるのもよいでしょう。
⑥ヨガ、ピラティス
女性に人気のヨガやピラティスですが、汗をかくことで毛穴の汚れをスムーズに排出し、肌の代謝をよくしてくれます。
スロースポーツのジャンルのため、
「激しい運動は苦手だけど、ヨガやピラティスならば続けられる!」
ヨガやピラティスを継続することで、肩こりや腰痛などにも効果があるため、デスクワークなどが多い方は進んでチャレンジしてみるとよいかもしれません。
ヨガの中にはホットヨガなどもありますが、ホットヨガは、普通のヨガ以上に大量の汗をかくため、デトックス効果はもちろんのこと、冷え性やむくみ対策としてもうってつけです。
⑦ウォーキング
ウォーキングは、どのスポーツよりも気軽にスタートできる運動です。
買い物へ行くときや仕事に行く時に、少し早歩きするだけでも、全身の代謝をアップさせて血流の流れをスムーズにすることができます。都内の一駅と一駅の距離は近いので、朝早めに起きて一駅分歩くだけでも有酸素運動として高い効果を発揮します。
適度に汗をかくことで血流やリンパの流れもよくなり、体内の老廃物もスムーズに排出されます。それによってシミやシワ、たるみやくすみなど、大人の肌トラブルも解消できます。
ウォーキングによって体の下半身の大きな筋肉を鍛えることができるため、筋力強化によりストレスに強い体づくりも期待できるでしょう。
天気の良い日に積極的にウォーキングを行えば、太陽の光によりビタミンDを生成することができます。すると、脳内で幸せホルモンなども分泌されて、日頃のストレス対策にも最適です。
運動中に気をつけたいこと
こまめに水分補給をしましょう!
適度な運動は、美肌にも健康増進にも最適です。
しかし、一方で運動中は肌が非常に乾燥しやすいともいわれているため、水分補給にはしっかりと気をつけたいところ。
運動によって汗をかくぶん、老廃物と一緒に体の水分は外へと排出されます。
水分不足は乾燥肌の原因にもなるので要注意 運動中も適度な水分補給が大事になります。
喉が渇いたと思ったときは、「脱水症状」のサインだと考えましょう。
とくに夏場は、脱水症状によって倒れてしまう原因にもなるため、こまめな水分補給を心がけるようにしてください。
日焼け止めと保湿は必須!
肌の乾燥を防ぐためには、運動前に肌に潤いを与えておくのもポイント。
とくに屋外のスポーツをするときは、日焼け止め対策は絶対に欠かせません。
お肌の保湿をしっかりとしておくことで肌本来の免疫機能が高めて、紫外線や外部からのストレスにも肌が上手に対応できるようになります。
運動前に限らず、運動後の洗顔や保湿、美白などのスキンケアもセットで心がけるようにしましょう。
~美肌後記~
今回は「美肌・健康増進におすすめの運動7選&運動するときの注意ポイント」についてご紹介しました。
運動をがむしゃらに行えばよいものでもなく、適度にこなすことが美肌や健康増進に繋がる、といったことがおわかりいただけたと思います。
今回ご紹介した運動の中から、あなたがスタートしやすいと思ったものからチャレンジしてみて、年中美肌を目指してみてください。