肌のシミやシワ、そばかすやたるみ、大人ニキビなど女性にとってお肌の悩みは尽きないもの。
実際に肌トラブルになってから対処するよりも予防ケアに努めることが大事です。
そして、基礎化粧品の正しい知識とケアの方法を知った上で毎日の肌ケアを行うことが重要です。
すでに肌荒れしてしまった場合はどうすればいいのか? 今回は肌荒れのメカニズムや自身の肌の状態のチェックのやり方、肌ケアの方法などをご紹介します。
目次
肌荒れのメカニズムって?
一般的に健康な肌とは、セラミドやコラーゲンなどの保湿成分を正常に作り出すことができて、角質層内の水分が20%ほどに保たれている人の状態を指しています。
しかし、間違ったスキンケアを行っていたり生活習慣が乱れたり、加齢に伴って肌の水分量が低下すると乾燥肌の状態になります。
乾燥肌になると、肌の古い角質層が溜まるので肌がゴワつくなどの変化があられます。
それを放置した状態でいれば、今度は肌のバリア機能が衰えていき、紫外線などをはじめとする外部の刺激に弱くなります。
これが敏感肌の状態です。
この状態を放置しておけばますます乾燥が進行していき、シミやシワ、そばかす、大人ニキビなどの肌トラブルを起こしやすくなります。このとき、一般のスキンケアだとしみるなどの症状がみられるようになります。
主な肌荒れの原因について
肌荒れを改善することも大事ですが、日常の正しいスキンケアによって肌荒れそのものを引き起こさないことが重要なカギです。
ちなみに、日頃から気をつけるべき肌荒れの原因は以下の通りです。
紫外線対策が十分でない
紫外線を浴び続けると、それが蓄積されてシミやシワ、乾燥やたるみなど肌の老化をうながします。
紫外線ケアをしっかりと行わないままの状態が続くと、最悪皮膚がんになることもあるので要注意!
UVケアや紫外線で受けたダメージを改善するためのスキンケアをしかければ乾燥はますますひどくなり、肌が硬くなってシミやシワ、たるみなどの症状があらわれます。
メラニンを生成する力も弱わるので肌細胞は劣化し、大きな肌トラブルを引き起こす原因にもなります。
ストレスによる活性酸素の増加
ストレスフルな生活はお肌にも大きな影響を与えます。
ストレスを感じることで肌の細胞は低下し、シミやシワの原因となる活性酸素を撃退するための酵素の働きを弱めてしまいます。
ストレスに比例し、体内の活性酸素は増えていきます。そのため、シミやシワ、そばかすなどの肌トラブルだけでなく、動脈硬化やメタボなどの原因にもなります。
毛細血管が劣化し、ターンオーバーが崩れる
毛細血管は、加齢に伴い劣化していきます。
毛細血管が劣化すると、肌に必要な栄養分や酸素を届けることができなくなります。
それにより、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が乱れて、シミやシワ、そばかすやたるみ、大人ニキビなどの肌荒れを引き起こす原因になります。
毛細血管を少しでも若々しく保つためには規則正しい生活や栄養の摂れた食生活が大切になります。
化粧水がしみるときはお肌に合ってないサイン?
「肌荒れがひどいときに化粧水をつけと、すごくしみる……」
あなたも一度はそんな経験をしたことがありませんか?
化粧水をつけたときに肌がしみるということは、それはお肌のバリア機能が低下しているサインでもあります。
加齢やストレス、不規則な生活により、肌の表皮に存在するセラミドという保湿成分が低下すると肌の角質層の状態が悪くなり、外部からの刺激を受けやすくなります。
化粧水がしみるのであれば、肌への刺激がややマイルドなクリームタイプの保湿クリームに切り替えるのがおすすめ。
日焼け止めについては、肌荒れ時に使用すると刺激が強すぎるケースもあるので、近場の外出であれば塗らない方がよいかもしれません。
その代わり、肌荒れしているときでもファンデーションはルースパウダーやパウダーファンデーションなどを使用し、きちんとUV対策をするようにしましょう。
肌荒れしているときにおすすめのスキンケア方法
では、実際に肌荒れしてしまったときは、一体どんなスキンケアをすればよいのでしょうか?
いつも使っている基礎化粧品が肌荒れによって急に合わなくなる、なんてことはよくあることです。さっそく、肌荒れ時におすすめのスキンケア方法についてご紹介します。
~朝・晩のスキンケア方法~
化粧水をつけるとしみるレベルにまで肌荒れしているときは、スキンケアは必要最低限に済ませることがカギ。
まずは、肌本来のバリア機能を正常な状態に戻してあげることが先決です。
化粧水はしみやすい傾向にあるため、肌への刺激が強くないマイルドなクリームタイプの保湿クリームを使用しましょう。
もしも、保湿クリームでも肌が敏感な状態でしみる場合は、ワセリンや医療機関の保湿剤などがおすすめ。
それらには余計な成分が配合されていないので、肌に必要な油分だけを補うことができます。
~外出するときのスキンケア方法~
紫外線はオールシーズン降り注ぎ、お肌にダメージを与えます。
いくら肌荒れしていて日焼け止めクリームが肌の負担になるからといって、何の対策もしないままでいれば、肌のバリア機能はどんどん低下していきます。
肌荒れしているときに外出する際は、日焼け止めの代わりに、化粧下地にUV効果のある保湿クリームを塗るのがおすすめ。
そしてパウダーファンデ-ションやルースパウダーなどを重ね付けしてしっかりとUV対策しましょう。
~就寝前のスキンケア方法~
普段は、クレンジング料でしっかりとメイクを落とすことはマストですが、極度に肌荒れしているときにクレンジング料を使うと、余計に肌荒れを加速させてしまう可能性があります。
まずは刺激が少なめの固形石鹸などで洗顔してみて、その後、化粧水は控えて肌にやさしい保湿クリーム、または皮膚科医に出された保湿材などを丁寧に塗りましょう。
肌荒れ時に、乾燥に悩まされたときは保湿パックがおすすめ
肌荒れ時に化粧水のシートパックを使うのは、やや刺激が強いためおすすめできない場合もあります。
しかし、昔からあるクリームタイプのパック(固まるもの)であれば、逆に角質層にまで保湿成分がいきわたるので、肌がしっとりとする可能性が高いです。
もともと顔パックとは、肌を外気にさらさず密閉することで水分の蒸発を防ぐという目的で作られたもの。
それによって肌の奥にまで潤いを閉じ込めることができるからです。
化粧水をたっぷりと染み込ませたシートパックについては、パックしすぎると余分な水分までも奪ってしまい、肌の表面から水分が蒸発してしまうことも否めません。
乾燥した状態の肌は、古い角質層がたまるので肌が厚くなって肌表面のゴワつきがひどくなるパターンがほとんど。
そんな状態を放置していれば、肌荒れはどんどんひどくなり、化粧水をつけてもしみたり、化粧のりが悪い……なんて状態が続きます。
肌荒れ時の乾燥に悩まされたときは、ぜひ固まるタイプのクリームパックを試してみましょう。
乾燥がひどいときは、セラミド配合の美容液がおすすめ!
肌荒れや乾燥がひどいときは、セラミド配合の美容液を肌のバリア機能を回復させる一つの方法です。
上質なセラミドは、肌の保湿効果を高める力があるので、セラミド成分が配合されている美容液を使うことで、ほとんどの肌の乾燥は解決できるでしょう。
なぜなら、セラミドは、非常に保湿力が高いだけでなく、湿気がなくなっても水分を逃さないなどのメリットがあるからです。
セラミドが配合された美容液を使うことで、肌の表皮だけでなく、肌の真皮にまでしっかりと潤いを閉じ込めることができ、肌は徐々にしっとりとしていきます。
真皮層に存在するコラーゲンやセラミドは、もともと加齢により減少するものなので、アラフォー世代になると、肌の乾燥が極端にひどくなります。
そのため、美容液などで外部からしっかりとセラミドを取り込んであげる必要があるのです。
毎日、しっかりとセラミドを肌に与えることで、40代特有のシミやシワ、そばかすなどが改善されていきます。
セラミドはおすすめの保湿成分ともいえますが、値段がそれなりに高いのがデメリット。
安い商品の中には、本物のセラミドではない類似のものが配合されている可能性が高いので要注意。
キャンペーン期間などをのぞいては、3千円前後の金額の商品を目安に選ぶことをおすすめします。
【豆知識】本物のセラミドが配合されている基礎化粧品の見分け方って?
セラミドには本当に保湿効果の高いものから、なんちゃってタイプの類似品まであることは前述しました。
では、本物のセラミドを手に入れるためにはどうすればよいでしょうか?いくつか見分け方のポイントがあるので、ぜひ参考にしてみてください。
- セラミド配合の基礎化粧品を選ぶならば、化粧水ではなくて美容液かクリームが最適です。
- 価格は3千円前後のものを選びましょう
- 商品に記載されている成分表示をチェックしてみて、「セラミド1」「セラミド2」などの表示が入っているかを確認してみましょう
- 成分詳細がわからないときはメーカーの人に聞いてみましょう
自分の肌タイプを知ることが肌荒れ対策のカギ!
肌荒れを予防したり、改善するためには自分の肌タイプを知ることが重要です。
自分の肌質がわからない状態でどんなに肌をケアを頑張っても、それは有効なスキンケア方法とはいえないからです。
それに、間違ったケアをしていれば肌荒れはどんどんひどくなる一方です。
基本的に肌タイプについては、洗顔後に化粧水などの保湿アイテムをつけずに15分ほど放置してみるち、自分の肌タイプが何かがわかってきます。
上記の実験をした際に、肌タイプは以下の4つに分けられます。
- ふつう肌→はじめはつっぱるけど次第に潤う
- オイリー肌→皮脂が出てきて肌がベタつく
- 乾燥肌→ずっと肌がつっぱった状態
- 混合肌→ベタつきながらも部分的につっぱる
今から4つの肌タイプの特徴と、それぞれの肌タイプに有効なスキンケア方法についてご紹介します。
ふつう肌には、化粧水+保湿の基本ケアがおすすめ!
ふつう肌の人は保湿成分であるセラミドが多く、皮脂量はやや少なめです。
肌のキメも細かく水分もしっかりとキープされているため、正しいスキンケアさえ行えば大きな肌トラブルを起こすことはありません。
ふつう肌におすすめのケアは、化粧水+保湿のベーシックケアです。
クレンジングを使用する際は、肌への刺激が強くないものを選べばそれで十分といえるでしょう。
オイリー肌は、水分と油分のバランスがカギ
オイリー肌とは、皮脂量が多くてTゾーンや小鼻の周りなどが油浮きしてベタつく肌のことを指しています。
このタイプの人は、ニキビができやすいともいえます。
皮脂量については、じつはホルモンバランスなどが深くかかわっているため、スキンケアで皮脂量そのものを減らすことはできません。
そのため、皮脂量を減らすよりも保湿成分などで水分をしっかりと補い、肌全体の水分と油分のバランスを考えてあげることが大切。
セラミドやコラーゲンなどの保湿成分などをしっかりと肌へと浸透させることで肌バランスがよくなります。
乾燥肌には、セラミド配合の美容液が効果抜群!
乾燥肌とは、肌にセラミドなどの保湿成分と油分の両方が不足している状態のことです。
保湿成分であるセラミド不足により角質層のバリア機能が低下し、肌の水分が表面から蒸発しやすくなっている状態にあります。
乾燥肌におすすめのスキンケアは、セラミド配合の美容液をしっかりと肌へと浸透させること。
真皮にまで水分を与え、肌本来のバリア機能を高めることで肌の潤いを取り戻すことができます。
混合肌には、しっかりと保湿力することが大事
混合肌とは、肌の皮脂量が多く、水分が少ない状態のことをいいます。
混合肌は敏感肌にもなりやすいので、大人ニキビをつくりやすいのが特徴です。
オイリー肌以上にセラミドなどの保湿成分を補い、お肌の水分をしっかりとキープする必要があります。
普段から化粧水や乳液にプラスし、セラミドなどの保湿成分が含まれた美容液を使用て、丁寧な保湿ケアを行いましょう。
~美肌後記~
今回は「肌荒れのメカニズムと肌タイプ診断! 肌荒れ時におすすめのスキンケアについて」についてご紹介しました。
まずは、肌荒れのメカニズムと自身の肌タイプを知ることで適切なスキンケアができることをご理解いただけたと思います。
それぞれの肌タイプに合った適切なスキンケアを行うことで、肌トラブルに悩まされない毎日を送りたいものですね。