加齢にともない、どんどん増えていくシワ。いくつになっても、シワ一つないピンと張ったお肌は女性の永遠のあこがれ。
永遠に20代のお肌ではいられなくても、正しいスキンケアによって、ある程度老化を遅らせることはできるし、若々しいお肌をそれなりにキープすることはできます。
今回はアラフォー世代のお悩みには欠かすことのできない部分シワ対策・ケアについてご紹介してまいります。
そもそも、シワとは?!
シワとは、加齢にともない、増えていくものです。額のシワや、頬のシワ、ほうれい線のシワ、首のシワ、目じりのシワなど、様々な場所に色々なシワがあります。
20代は気にならなかったシワでも、アラサー、アラフォーと歳を増すごとにシワがくっきりと刻まれていくものです。鏡を見るたびにシワが増えていく事実を受け止めるには、最初は勇気がいるかもしれません。
シワとは、肌にできる溝の意味。初期段階では「小ジワ」といわれる浅いシワが表れ、年齢を重ねるたびに、そのシワはどんどん深くなっていきます。
ちなみにシワができやすい部分ですが、目尻やほうれい線、額など、筋肉を動かす場所には、とくにシワができやすいといわれています。
でも、安心してください。実は、シワ予防やシワケアは簡単にできること。今回は、シワができるメカニズムや、大人のシワ対策などを知っていただき、シワの目立たない弾力肌を手に入れてください。
なぜ、シワはできるのか? シワができる5つの原因
「シワ」と一概にいっても、すべてが同じものではありません。
シワができる原因も人それぞれ。例えば笑うとできる表情筋のシワと、紫外線や不殺生な生活習慣によってできるシワは実は違うものです。シワにはそれぞれ種類があることは覚えておきましょう。
シワの原因①紫外線
紫外線はシワを作る大きな原因の一つです。紫外線はシワだけでなく、シミやそばかす、乾燥や大人の肌荒れなども起こす要因にもなります。肌の老化の原因の8割は、じつは紫外線のダメージだともいわれています。
ちなみに、日差しの種類には、紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)の2種類があります。とくに、紫外線A波(UVA)には注意が必要です。
紫外線A波は、肌の奥に存在する真皮層までリーチして、肌の弾力をサポートするコラーゲンやエラスチンなどの細胞組織に大きなダメージを与えます。
それによって、肌にシワだけでなくシミやそばかす、たるみ、肌荒れなどの症状があらわれるようになります。紫外線によるダメージを受けることでコラーゲンやエラスチンの量はどんどん減っていき、深いシワがつきやすくなります。
シワの原因②乾燥
加齢にともない、肌の表皮は薄くなるといわれています。
さらに、肌本来が持つ潤いを閉じ込めるためのバリア機能が弱くなれば、お肌は乾燥しがちに。若いころは、コラーゲンやエラスチンなどの量が十分にあるため、肌にも弾力やハリがありました。
しかし、アラサー・アラフォー世代にもなれば、加齢によって肌はどんどん乾燥していくため、しっかりと保湿をしないとコラーゲンやエラスチンの量はどんどん減少していきます。その結果、シワやシミ、たるみなどができやすくなります。
シワの原因③表情ジワ
笑ったり、怒ったりと、表情が豊かなことはよいことでもあります。
「笑いジワ」なんて言葉がありますが、そういった表情筋によるシワは、筋肉が大きく動くことで皮膚に跡がつきやすくなり、次第にくっきりと刻まれるようになります。
20代の頃は、皮膚に跡がついても、すぐに戻っていた表情筋によるシワですが、アラフォー世代にもなると肌自体がハリや弾力を失ってゆくため、シワの跡は戻りづらくなります。目を細めたり、額にシワを寄せるといった習慣がある人は、シワを作りやすい原因にもなるので注意しましょう。
シワの原因④正しくないスキンケア
スキンケアは毎日行うもの。そのため、シワケアや美肌作りにはとても大切です。
正しいスキンケア方法を行わないと、すぐにシワを作る原因にもなってしまうので要注意!
シワの原因⑤行き過ぎたストレス
強いストレスを感じることは、健康だけでなく肌にも悪い影響を及ぼします。
怒りっぽい人やイライラしがちな人、神経質な人ほど、肌の老化が進みやすくシワが増えやすいともいわれています。
なぜなら、極度なストレスを感じることで、体内で活性酸素が発生します。これは、いわゆる肌をサビつかせる原因にもなるものです。
適量の活性酸素であれば、カビやウイルスといった外部の悪いものから体を守るための強い味方にもなってくれますが、極度な活性酸素は、体だけでなく皮膚全体に悪いダメージを与えます。
シワの原因⑥睡眠不足
睡眠不足がお肌に悪影響であることは皆さんもすでにご存知でしょう。睡眠不足などの不健康な毎日を続けていれば体調を崩すことはもちろん、ストレスを感じやすい体質になりがち。
睡眠不足によって疲れを感じやすくなれば、大人の肌荒れやくすみ、乾燥にもつながるので、深いシワもできやすくなります。
毎日、しっかりと睡眠をとらなければ気持ちだけでなく肌の細胞まで疲れてしまい、肌の弾力やハリを奪う原因にも。ハリが失われると余計にシワを作りやすくなります。
シワを作らないための○つの対策
シワの原因には、「紫外線」「乾燥」「表情ジワ」の3つが挙げられると述べました。
では、これらの原因について対策するための方法はあるのでしょうか。今から○つのシワ対策・シワケアについてご説明しましょう。
シワ対策①紫外線によるシワを作らないためにも、日焼け止めをしっかり塗りましょう
紫外線はオールシーズン肌へと降り注ぐもの。
紫外線はシワだけでなくシミやそばかす、たるみなど肌全般のトラブルにもつながります。メイクアップの前に下地として日焼け止めを塗ることは必須です。
とくに小鼻の隅々や額、フェースラインなどは塗り忘れが多いため、日焼け止めを丁寧に塗ることが需要なポイント。季節によっては顔だけでなく、首や腕、脚などボディ全体にも丁寧に塗り込むようにしましょう。
シワ対策②肌の乾燥によるシワを作らないコツは、丁寧なスキンケアが命!
加齢にともなう肌の保湿機能は、あきらかに衰えていくため、毎日の保湿ケアはかなり重要。
朝晩と、丁寧なスキンケアを心がけることで十分な乾燥対策にも繋がります。
「乾燥対策には保湿だけしっかりやればいい……」
まずは、メイクをきちんと丁寧に落とすことがシワを作らないための基本ともいえるでしょう。
洗顔するときは、適温のお湯で顔を濡らして十分に毛穴を開いてから洗うことが大切。洗う際に、手でごしごしと顔をこするとシワの原因になりやすいため、よく泡立てたらやさしく泡で包み込むように汚れを落としましょう。
保湿をする際は、いつも「やさしく」がポイント。手でこすらないように保湿効果の高い化粧水・乳液・美容液などを顔の隅々まで丁寧に塗ってきちんと保湿します。
揮発性の高い化粧水や適度にオイルが含まれていない化粧などは、時間の経過とともに乾燥をもたらす結果にも……。そのため、保湿成分や適度な油分が含まれた美容液や保湿クリームなどを使うことをおすすめします。
シワ対策③自分に合った基礎化粧品やコスメを使用することが大事
シワ対策にはスキンケアももちろん大事ですが、自分に合った基礎化粧品やコスメを使用することが大切です。
美肌の友人や皮膚科医に勧められたからといって、それが絶対に自分に合うとは限りません。自分に合ったアイテムを使わないと、逆にお肌を痛めるリスクにもなるため十分な注意が必要です。
今は基礎化粧品のサンプルも豊富にあるので、まずはサンプルなどを使ってみて、どれが一番自分の肌に適しているかを見極めることが大切。
信頼できるアドバイザーなどいれば、積極的にアドバイスなども受けてみるのもよいでしょう。
シワ対策④趣味や有酸素運動でストレス解消を!
体内の細胞を酸化させる原因にもなる活性酸素の発生を防ぐためには、なるべくストレスを溜めないことがカギです。
週3回、一日30分程度の有酸素運動はうつ病にも有効である脳内物質が活性化されるため、ストレスに最適といわれています。
定期的かつ適度な運動によって、ストレスを溜め込まない生活習慣ができてくると、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が促進されて、シワ対策にもつながります。
それに、適度な運動を習慣化させることで、毎日の寝つきがよくなります。
睡眠不足は、メンタル面だけでなく、肌の細胞までも破壊させる原因にもなるので注意が必要です。適度な運動によって寝つきがよくなれば、肌の保湿機能もアップして美肌にもつながります。
シワ対策⑤顔の表情ジワにはリンパマッサージが有効です
顔の表情ジワには、リンパマッサージが最適です。
顔に老廃物や脂肪がたまることで、肌の細胞内の老廃物は外部へとスムーズに排出されなくなります。それにより肌のハリはどんどん失われるため、顔のシワが深く刻まれてしまう原因にも。
スキンケアをした後は、しっかりと顔のリンパマッサージをおこなうことで、血行が促進して、美しい皮膚が作られやすくなります。
リンパマッサージをする際は、なるべく手に圧を加え過ぎないことがポイント。
保湿効果の高い化粧水や乳液などで肌の角質層を柔らかくしてお肌を十分に整えた後は、肌をやさしく撫でるようにマッサージするのようにしてみてください。
シワ対策⑥栄養バランスのとれた食事で美肌をキープ
シワのないピンとした肌を目指すためには、基礎化粧品などのスキンケアも大事ですが、やはり食生活が要となります。
美肌の基本となるのは上質なタンパク質。
タンパク質不足になると肌の乾燥をもたらし、深いシワを作る原因にもなりがちに。大豆や豆腐、青魚や赤身系のお肉、卵などのタンパク質をバランスよく摂取することで、体内から乾燥に強い、ハリのある肌を目指すことができます。
シワに有効!リンパマッサージのやり方5つ【顔の部位別】
前回お話した通り、リンパマッサージについてはまずはお肌を清潔な状態にして、保湿をたっぷりとおこなった後に行うと有効です。
顔のマッサージといえども一言に額や、目元、頬などの部位により有効なマッサージ方法は異なります。
早速、シワの気になる部位ごとに以下の方法を参考にしてみてください。
◆額のシワ有効なリンパマッサージのやり方
両方の2、3本の指の腹で、眉間からこめかみに向かって小さな円を描くように3回ほどマッサージしていきます。
◆目のシワに有効なリンパマッサージのやり方
両方の3本の指の腹で、まずは下まぶたの目尻から目頭へ向かって小さな円を描くように3回ほどマッサージします。
今度は、上まぶたの目頭から目尻へ向かって、小さな円を描くようにやさしくマッサージします。これを3回ほどおこないましょう。
◆頬のシワに有効なリンパマッサージのやり方
両手の手のひらを両頬に当てたら、頬の下から上部に向かって手のひらでやさしくシワを引き延ばすようにゆっくりとマッサージしていきます。
これを、3回ほど行うようにしましょう。
※くれぐれも力加減には注意するようにしてください。
◆フェースラインのシワに有効なリンパマッサージのやり方
両方の3本の指の腹でフェースラインの下から耳下に向かって、小さな円を描くようにシワを引き上げていきます。耳下のくぼみまで指がきたら、そこでゆっくりと指圧しましょう。
※耳下については、痛気持ちいいと思える場所が“くぼみ”です。
顔のツボを刺激すると血行促進にもつながり、肌のシワだけでなく、くすみ対策にもなります。
◆首のシワに有効なリンパマッサージのやり方
両方の3本の指の腹で下から上へと、シワを伸ばすように撫で上げていきます。
指が耳下あたりまで届いたら、今度は鎖骨へ向かって老廃物を流すように撫でましょう。これを、3回ほど繰り返します。
~美肌後記~
今回は「【目元・フェースライン・額・頬・首など】顔のシワ対策&シワケア。シワに有効なリンパマッサージ○選【部位別】」についてご紹介しました。
加齢にともない、シワのできやすい場所には個人差がありますよね。正しいスキンケアやリンパマッサージを行い、あなたの気になる部分のシワケアをしっかりと行いましょう。
そして、シワのない大人の美肌になる努力をしてみてください。