
そう嘆く人たちはけっこう多いですよね。そんな人は間違ったスキンケアをしている可能性大。
自分が勝手に良いと思っている間違った肌ケアは、肌トラブルを改善するどころか、余計に悪化させていることにも繋がります。
透明感あふれる美肌を手に入れるためにも、スキンケアについて正しい知識を持つことが大事。
現在、肌トラブルを抱えていたり、自分のスキンケアに自信がない人は、ぜひチェックしてみてください。
目次
あなたは、自分の「思い込み」で間違ったスキンケアをしていませんか?
今では、ネットをググれば容易にスキンケアや美容知識の情報を手に入れることができます。
たくさんの情報の中で一体何が正しいのか、わかっていない人は多いです。
ここでご紹介する事例は、多くの女性が思い込みによって実践している間違ったスキンケアです。
間違ったスキンケアをしていないかどうかを知って、今日からのスキンケアに役立ててください。
間違ったスキンケア①
Q:洗顔をしていると、角質のような皮がぽろっととれることがあります。これは、汚れだと思い、強くこすって取るようにしています。(35歳 事務職)
A:角質ケアに関する間違い

古い角質が毛穴にたまるとお肌の新陳代謝(ターンオーバー)が崩れてシミやそばかす、たるみやくすみなどの原因にもなります。
しかし、だからといってこすって取るのは間違ったスキンケア方法です!
もともと人の肌は繊細ですから、強くこすって角質をとると、逆に肌を痛めてしまう原因にもなりかねません。
この場合は、やさしくピーリングケアを試してみるのがおすすめ。
ピーリングによって角質を取ったら、しっかりと保湿をして、乾燥肌にならないように気をつけてください。
丁寧な保湿によって古い角質を抑制することが可能だからです。
間違ったスキンケア②
Q:加齢も一つの原因かもしれませんが、アラサー世代に入る前からす乾燥肌の傾向がありました。乾燥には化粧水が良いと思い、頻繁にたくさんつけては、念入りに保湿するようにしています。(37歳 営業)
A:乾燥肌ケアに関する間違い
女性の中には、ちょっと肌が乾燥しがちだからといってすぐに「乾燥肌」と決めつける人がいますよね。
乾燥肌とはもともと肌の潤いや水分を保持する力が弱まった状態のことを指しています。
肌の角質層にある保湿性分のセラミドが減り水分を取り込めなくなった状態のことです。
残念ながらその状態でいくら水分補給をしても、肌は潤うことはありませんし、乾燥が進むだけ。
肌の乾燥を抑えたいときは、化粧水による潤い補給ではなくて、セラミドなどの保湿成分を補うことを考えましょう。
間違ったスキンケア③
Q:夏場はもちろんのこと、加齢に伴い毛穴の開きがひどくなってきました。毛穴の汚れを取り除くことを意識してオイルクレンジングでこすって、とことん汚れを落とすようにしてます。でもあまり効果がありません。(42歳 企画)
A:毛穴ケアに関する間違い
毛穴の大きさについては、もともと遺伝の影響が大きいことをご存知でしょうか?
皮脂をきちんと落とさないと角栓が毛穴に詰まりシミやシワ、たるみを進行させるリスクがあります!
クレンジングは大事ですが、肌をこすると強い刺激を与えてしまうのでおすすめできません。
角栓が毛穴に詰まった場合は、角質を取り除くケアをし、毛穴詰まりのたるんだ肌については、肌の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンを増やすアンチエイジングケアが有効です。
間違ったスキンケア④
Q:アラフォーになった途端に、顔にシミが目立つようになりました。シミができた場所を中心にシミケアをしています。 やっぱり高価な基礎化粧品が有効なのでしょうか? (45歳 編集)
A:シミケアに関する間違い
アラサー世代のシミについては、初期のもので薄いものであれば美白化粧品などで薄くすることはできます。
基本的に美白美容液などは、シミを消すというよりもシミ予防において効果を発揮するもの。
医薬部外品であれば、よりシミを改善するのに働きかける成分がたっぷり含まれているため、シミケアをする際には有効です。
できればピンポイントにシミケアをするよりも、顔全体に医薬部外品などを使った方が、シミ予備軍などにも働きかけてくれます。
完全に大きくなって濃くなってしまったシミに関しては、やはり美容液などで改善するには限界があります。
その場合は、レーザー治療などで早期治療を受けた方がよいこともあるので、専門医などに相談してみるとよいでしょう。
間違ったスキンケア⑤
Q:私はシミ対策や美肌のために日焼け止めは毎日きちんと塗っています。日焼け止めのUVカットは、SPFと PA値の高いものを使用しています。プラス、UV値の高いファンデーションとのダブル使いによって、とにかく紫外線には気をつけるようにしています。 (28歳 医療系)
A:紫外線ケアに関する間違い
紫外線はオールシーズン降り注ぐものなので、紫外線防止のために日焼け止めを塗ることはとても大事です。
しかし、SPFやPAの値の高い日焼け止めについてはそれなりに肌への負担があることを覚えておく必要があります。
最近は、ファンデーションのほとんどにUVカット効果があるため、近場に出かけるのであれば、さほどSPFやPA値の高い日焼け止めを塗る必要はありません。
もちろん、夏場のアウトドアなどにはSPFやPA値の高い日焼け止めを使用した方が良いですが、大事なことはTPOや外での滞在時間に合わせて日焼け止めを選ぶことです。
間違ったスキンケア⑥
Q:仕事が激務のため、帰ったらすぐにメイクを落とすためにクレンジングはふき取りタイプのものを使用しています。とくに目元はアイラインやマスカラを落とすためにも、しっかりとこすって落とします。(33歳 外資系)
A:クレンジングケアに関する間違い
ふき取るタイプのクレンジングは、気軽に使えるということで人気があることは事実です。
あなたも一度は使用した経験があるのではないでしょうか。
しかし、こすりすぎてその後の乾燥がひどくなったり、目元がつっぱるなどの症状を覚えた人も多いと思います。
クレンジングを選ぶときに洗浄力を第一に考える人は多いと思いますが、それよりも肌への負担が少ないものを選ぶことがカギです。
なぜなら、洗浄力のあるクレンジングには、界面活性剤などの刺激が強い商品が多いからです。
そういったものを毎日使用することで肌に小さな傷をつけてしまう可能性さえあります。
肌への負担が強いふき取るタイプのクレンジングで目元やまぶたなどの皮膚の薄い場所をこすってばかりいたら、肌トラブルを起こす可能性も否めません。
しっかりと汚れを落としつつも、肌に優しいクリームタイプのクレンジングを選ぶようにしましょう。
間違ったスキンケア⑦
Q:美肌は、スキンケア以外にも睡眠が大事だと思っています。しかし、最近では睡眠は量よりも質ということで、忙しい平日は4、5時間ほど取り、週末はなるべくたくさん寝だめするようにしています。(35歳 金融)
A:睡眠に関する間違い
どんなにスキンケアや肌のマッサージに力を入れていても、睡眠そのものがきちんと取れていなければ肌の新陳代謝(ターンオーバー)が正常に働かないため、美肌を作ることはできません。
睡眠は美肌にとっては絶対に欠かせないものだということがおわかりいただけると思います。
基本的に肌は眠ってから三時間以内に、細胞分裂をして新しく生まれ変わるといわれています。
睡眠不足が続いた生活を続けていると、肌の乾燥やシワ、たるみ、そばかす、大人のニキビなどの肌トラブルを起こす原因にもなるでしょう。
また、寝だめをすると体のリズムが崩れやすいのでおすすめはできません。
かりにショートスリーパーであっても、毎日質の良い睡眠をとり続けることが美肌への第一歩です。
間違ったスキンケア⑧
Q:私は毎日、美肌や代謝アップのためにたくさんの水を飲むようにしています。一日2リットル以上は飲むようにしています。トイレの回数は増えますが、なんだか悪い毒素を外に出せているようで、デトックスできているような気持になります。 (30歳 美容師)
A:代謝アップに関する間違い
バランスよく体に水分補給をすることはたしかに良いことですが、水をたくさん飲めば飲むほどデトックスに繋がって美肌になると思っている人が多いようです。
もともと水分というのは食事などの食材にも含まれています。
そこでさらに2リットル以上もの水を飲んだとすれば、逆に余計な水分を体に溜め込みすぎてしまって、むくみなどの原因にもなるので要注意。体内にたまった水分を臓器が処理するには限界というものがあるようです。
水分を取ればとるほど、体内から体外へ毒素を出してデトックスできるという考えは間違いであり、単に尿がたまるだけであることを覚えておきましょう。
間違ったスキンケア⑨
Q:アラフォー近くになって目元や頬、口元のシワなどが目立ってきました。体内にコラーゲンをとると良いと思い、サプリメントで補うようにしています。あとは、化粧品でもなるべくコラーゲン入りのものを使うようにしています。(33歳 客室乗務員)
A:シワやコラーゲンに関する間違い
もともとシワやシミは、皮膚のコラーゲンが傷つくことで起こる症状です。
コラーゲンとエラスチンは繊維状でつながり、肌の弾力やハリを保つといった仕組みです。
加齢とともにコラーゲンなどは減少していき、シワができやすくなります。
そのため、サプリメントでコラーゲンを補おうとする人が多いのですが、じつはコラーゲンについては、飲めば増えるとは限りません。
なぜなら、飲んだコラーゲンについては、体内ではアミノ酸に分解されてしまうので、肌に吸収されて弾力やハリを出すことは難しいからです。
それに対して化粧品のコラーゲンについては、そのほとんどが保湿成分としての効果を期待できるものです。
しかし、それはあくまでも「表皮」の角質層に水分を補うといった意味にすぎません。
シミやシワに働きかけるコラーゲンについては、肌の「表皮」ではなく「真皮」にあるコラーゲンのことを意味しています。
真皮にあるコラーゲンについては、アラサーやアラフォー世代から徐々に減少していき、不規則な生活やストレスによっても傷んだりします。それに日々の紫外線によって破壊されることもあります。
そう考えると、日頃からしっかりと紫外線対策をおこない、規則正しい生活習慣を送ることが真皮のコラーゲンを守るためには重要な要素といえるでしょう。
間違ったスキンケアに惑わされずに、美肌を育てていくための秘訣って?
上記では、日頃から女性がやりがちな間違いだらけのスキンケア方法9つをご紹介しました。
美意識が高く美肌を目指そうとする女性はかなり多いものの、テレビや雑誌、メディアなどの大量に発信された情報に惑わされた結果、間違ったスキンケアを行ってしまう女性が多いのはとても残念ですよね。
ネットをググってみても、洗顔の仕方について
「洗った方がよい」
「洗いすぎないことが大事」
など、相反する美容情報が錯誤しているため、一体どの情報を信じればいいのかわからなくなっている人も多いはず。
間違ったスキンケアをして肌を傷めないためにも、まずは正しい美容情報を得ることから始めましょう。
お金や時間ばかりかけても、クレンジングやUVカットなどの初歩的なスキンケアがきちんとできていなければ、美肌になることはできません。
美肌とは基礎化粧品だけでなく、睡眠や食生活とトータルで作られるものなので、まずは肌や体によい知識を身につけることから始めましょう!
~美肌後記~
今回は「多くの女性がやりがちな間違いだらけのスキンケア」についてご紹介しました。
間違ったやり方に一つでも当てはまった方は、答えをもとにして正しいスキンケアを心がけましょう。
そして、自身の肌と積極的に向き合い、肌の状態に合わせてスキンケアを調整するなどの努力も忘れないでくださいね。