シミやシワ、そばかすや大人ニキビに悩まされている女性は多いと思いますが、それだけに限らず、人には言えないような肌の悩みを持っている人たちは多く存在します。
例えば赤ら顔・水虫・ワキガ・イボ・頭皮のフケやデリケートゾーンのかゆみなどです。
こういった悩みは、人には相談できないからこそ、自分の思い込みだけで間違ったスキンケアをしてしまいがち。
しかし、デリケートな悩みだからこそ、専門家などに相談しながら正しいケアをおこない、早期の改善に努めるべきではないでしょうか。
今回は人には言えないデリケートな肌の悩みの対処法についてQ&A式でわかりやすく解説していきます。
目次
赤ら顔の悩みと対処法
Q:赤ら顔で悩んでいます。正しい対処法について教えてください。
A.赤ら顔が原因で「ファンデーションで赤みを抑えないと、気になって外にも出られない!」そんな悩みを抱えている女性は少なくありません
赤ら顔を改善するためには、まずは生活習慣から見直し、肌への強い刺激を避けることからスタートです。
おでこや鼻の周りなどが赤くなってかゆくなるという症状は、実は「脂漏性皮膚炎」である可能性が高いです。
脂漏性皮膚炎とは、頭皮をメインに見られる湿疹・皮膚炎のこと。
脂漏性皮膚炎になると、フケや皮膚のカスみたいなものがぽろっと落ちて、強いかゆみを伴うなどの症状があらわれます。
頭皮に限らず、背中や胸や脇の下などの毛が生える場所にもこういった症状が出るといわれています。
脂漏性皮膚炎は、遺伝的要素が強いそうですが、食生活の栄養バランスが崩れて皮脂の分泌が乱れることも大きな要因のようです。
食事に過度な油分や糖分、塩分などを摂りすぎていないかどうかを見直し、肌を作る良質なたんぱく質や野菜をバランスよく摂取しましょう。
赤ら顔の対処法としては、以下の要素に気をつけることがポイントです。
- 和食を中心にした、栄養バランスの摂れた食事を心がける
質の良い睡眠をたっぷりととる
化粧水や美容液などの保湿成分は敏感肌用を使用 - 皮膚科などで処方された保湿剤を使用するのもよし
- 化粧水などで肌を保湿する際は、手でこすりすぎて刺激を与えないこと
- 極度に熱いお湯や冷たい水をかけて過度な刺激を与えない
赤ら顔を自身のスキンケアで改善するためには、ビタミンC誘導体などが配合された保湿アイテムや、イオン導入などが有効だといわれています。
場合によっては、美容皮膚科の保険外診療によって、赤ら顔を抑えるための光治療(IPL)を受けることも可能です。
費用面や肌の状態と相談しながら、自分に合った対処法を知るようにしましょう。
頭皮のかゆみがひどく、フケに悩まされています。
Q:頭皮のかゆみがひどく、フケに悩まされています。暗い色の服を着るとフケが目立ってしまいます。清潔感のない人だと思われるのが怖いです。どうすればよいですか?
A.電車の中でサラリーマンや高校生の方のジャケットに、フケがたくさんついているのを見て、気になった経験があなたにもありませんか?
ちゃんとお風呂に入ってシャンプーもしているのに、頭皮のフケやかゆみに悩まされている人たちは少なくありません。
頭皮のフケやかゆみの原因は、脂漏性皮膚炎である可能性が大です。
脂漏性皮膚炎になると、乾燥やかゆみがひどくなるので、シャンプーによる洗いすぎは禁物。頭皮の洗い方には十分に気をつける必要があります。
いちばん適切な対処法としては、なるべく頭皮を刺激しないようなスキンケアを心がけること。
頭皮のフケやかゆみに悩まされている人は、以下のポイントに気をつけてみてください。
- 一日置きにシャンプーする。低刺激性のシャンプーで頭皮を傷つけないように指の腹でやさしく洗う
- 地肌が乾燥してフケが目立つときは、椿油などの低刺激性のものを使用。(皮膚科で処方された保湿剤もおすすめ)
- 髪を乾かす際には、ドライヤーの風を頭皮に直接当てて刺激を与えない。
- 食生活は皮膚にも影響するため、和食中心のヘルシーかつ栄養バランスの摂れた食事を心がける
頭皮のフケやかゆみが起こる原因は、脂漏性皮膚炎である可能性が高いです。
そのため、乾燥に気をつけながらスキンケアや保湿ケアをおこない、栄養バランスのとれた食事療法により慢性化を避けることが大切。
それでもどうにもならない場合は早急に皮膚科を受診するなどの対応が必要です。
わき汗がひどく、とても悩んでいます。
Q:わき汗がひどいです。なぜか匂いも気になります。夏場はとくに気をつけて汗対策をしているのですが、それでも治りません。どうすればいいですか?
A.人にはもともとの生まれ持った体質や皮膚タイプというものがあります。
わき汗をかきやすい人やワキガの人は、遺伝的な要素が非常に強いようです。
汗腺(アポクリン汗腺)が発達している人は、どうしてもワキガ体質になってしまいます。 汗腺から分泌される液体は粘り気があり、黄色っぽい物質だといわれます。
洋服の汗ジミがひどい人は、わき汗シートなどを頻繁に使い、なるべく皮膚を清潔な状態に保ちましょう。
わき汗やわきの匂いで悩まされている人は、以下の対処法を参考にしてみてください。
- 制汗スプレーや汗わきシートでこまめに汗腺をふく(殺菌効果の高いものがおすすめ)
- 夏場に汗をかいたらシャワーを浴びて体を洗い、その後しっかりと体を乾かす
- 匂いのもとになるわき毛は処理する
上記はあくまでもセルフケアの範囲。自身のわき汗・わきの匂い対策には限界があります。
とくにワキガに関しては、他人の反応も気になりますよね。
あまりにもひどい場合は、アポクリン汗腺を除去するなどの手術を受けるという選択肢も考えられるでしょう。
デリケートな悩みだけに、早めに皮膚科医に相談してみることをおすすめします。
小鼻回りの赤みを抑える方法が知りたい!
Q:小鼻の皮脂の分泌がはげしいせいか、小鼻回りの赤みが目立ちます。赤みを抑える方法はありますか?
A.小鼻周りはもっとも皮脂量の多いパーツ。
皮脂が大量に分泌されれば、それが酸化して炎症を起こした結果、脂漏性皮膚炎を引き起こすケースにもなります。
気になって触り過ぎると皮剥けして、赤みがひどくなるので触りすぎには要注意。
敏感肌用の洗顔料でやさしく顔を洗った後、ビタミンC誘導体が配合された化粧水や保湿成分でしっかりとケアしましょう。
小鼻の赤みや炎症などで悩まされている人は、以下の対処法を参考にしてみてください。
- 洗顔料には固形石鹸など、肌への刺激が少ないものを使用する
- 化粧水や保湿アイテムには、皮脂の分泌や肌の炎症を抑える働きのあるビタミンC誘導体成分が配合されたものを選ぶ
- 和食を中心にしたヘルシーな食事を心がける。一日に必要な野菜のビタミンB群を摂取し、脂っこい食事やアルコールは控える
小鼻の赤みがひどくなって皮剥けを起こした際は、自分でスキンケアをおこなうよりも早急に皮膚科に行くなどの対処法をとりましょう。
足の爪が白くなりました。対処法を教えて下さい。
Q:最近になって足の爪が白くなり、指の間の皮が剥けてかゆみを感じます。これって水虫でしょうか?どう対処すればよいのですか?
A.水虫は身近なケースだと温泉、プールなどたくさんの人が素足で歩き回るような場所から感染するケースがほとんど。
水虫の場合、カビの一種(白癬菌)に感染することで、他人にうつるというリスクがあります。例えば家族に水虫の人がいれば、スリッパなどでも感染してしまうこともあります。
水虫の症状としては、足の間や足の裏などが白っぽくなり、皮が剥けるなどの症状が起こります。中には爪に水虫が感染して白くなり、厚くなるなどの症状も見られます。
水虫の症状がひどくなると、医療機関で薬をもらわないと治りづらいため、早めの対処法が大切です。
水虫や足の細菌などで悩まされている人は、以下の対処法を参考にしてみてください。
- 足を蒸らさないようこまめに殺菌性のあるウェットティッシュなどで拭く
- お風呂に入る際は、足の指まで丁寧に洗う
- 入浴後は、肌が清潔な状態で市販薬を塗り込む
- 通気性の高い靴やストッキングを履く(足が蒸れることで水虫の症状が悪化するため)
セルフケアで水虫がどうしても治らない場合、何かほかの病気も考えられます。
かゆみや水泡が長期にわたって引かないときは、早急に皮膚科を受診するようにしましょう。
胸元や首筋のほくろ・イボの治療法を教えて!
Q:胸元や首筋のほくろやイボに悩まされています。これって、老化現象でしょうか?どうやって治療すればよいですか?
A.加齢や肌の老化が原因で、首筋や胸元にほくろやイボができやすくなります。
正直、自身のスキンケアでほくろやイボを改善することは、とても難しいことです。
キレイにそれらを除去するためには、美容皮膚科で処置してもらうのがおすすめ。
美容皮膚科で診察後、麻酔処置を行った後に、レーザー治療や液体窒素などの治療法でほくろやイボを除去することが可能です。
イボやほくろに限らず、足にできるタコなども取り除くことができます。
レーザーなどで取り除いた肌は、ほとんど痛みを感じることもなく、跡が残ることもほとんどないそうです。
病状によっては保険適用のものもあれば、保険外のものもあります。まずはかかりつけ医に相談してみるとよいでしょう。
乳首周辺のかゆみの対処法を教えて!
Q:乳首周辺のかゆみに悩まされています。とくに乳輪部分の皮膚がカサつきます。これって病気なのでしょうか?対処法を教えてください。
A.上記のように乳首周辺のかゆみについては、恥ずかしくてなかなか身近な人には相談できませんよね。乳首周辺は皮膚が薄くとても敏感なので、肌トラブルを起こしやすいパーツです。
早期の対処法としては、かゆみを感じたらすぐに保湿ケアを行うこと。
乳首周辺の皮膚がカサつくのは湿疹の一種からです。かゆみを感じた際は、肌への刺激がいちばん弱いステロイド軟膏を塗ることが対処法だそうです。
しかしステロイドの強さにも色々な種類があります。自身で勝手に判断して処置してしまうと、後になり余計に肌がひどくなるケースもあるので要注意。できれば早急に皮膚科にかかり、症状に合った軟膏を処方してもらうのが正解です。
なお乳首周辺のかゆみについては、アトピーやアレルギー体質によって起こる可能性も否めません。悩んだときには皮膚科などで診察を受けるようにしましょう。
デリケート部分のかゆみで悩んでいます。
Q:お恥ずかしい話にはなりますが……、陰部のかゆみに悩まされています。とくに生理のときは症状がひどくなります。何か細菌が入ったのでしょうか? 改善するにはどうすればよいですか?
A.これはとてもデリケートな問題ですよね。対処法がわからずに思い悩んでいる女性は多いことでしょう。陰部のかゆみについては、一概に一つのことが原因であるとは言い切れません。
下着が合わなくてかゆい場合もあれば、生理中に使用するナプキンが合わなくてかゆみを引き起こすこともあります。
ほかにもカンジダなどの感染症にかかっているケースもあるため注意が必要です。
生理前にとくにかゆくなるというのであれば、ナプキンの種類を変えたり、蒸れ防止のために、ナプキンを頻繁に変えるなどの工夫をしましょう。
もしも、オリモノに白いカスのようなものが残るようであれば、何かの感染症である可能性が高いです。その場合は、早期の段階で婦人科を受診するようにしましょう。
感染症については性行為に限らず免疫力の低下や、薬などの副作用で起こることもあるそう。
陰部のかゆみが気になるからといって手でかきむしると、余計にばい菌が繁殖することもあります。
自分だけで解決しようとはせずに、早めに皮膚科、または婦人科にかかることをおすすめします。
最近は女性専用のクリニックや女医さんが対応してくれる病院もあるので、事前に色々と情報をチェックしてみましょう。
~美肌後記~
今回は「デリケートな肌の悩み(赤ら顔・小鼻の周りの悩み・水虫・ほくろ・イボ・フケ・かゆみ・わきが汗)と対処法とポイント!
肌のお悩み相談室【Q&A】」についてご紹介しました。
人には言いづらいデリケートなお肌の悩みを抱えている女性たちは意外にも多いです。
人には聞けない悩みだからこそ、うっかり間違ったケアをしてしまい一大事になることもあります。
今回の記事をきっかけにあなたのデリケートな悩みと向かい合い、早期の改善を目指しましょう。