いくつになっても美しい肌をキープするためには、正しいスキンケア方法を知ることが大切です。
朝、そして夜におこなうシンプルかつ正しいケアにより、肌本来の機能が持つ機能が高まって、年齢以上に美しい肌をキープすることができます。
そのためにも、まずはスキンケア選びやスキンケア方法から見直してみましょう。
今回は、正しいクレンジングや洗顔料、化粧水や美容液の種類や使い方についてご説明してまいります。
正しい基礎化粧品の種類やスキンケア方法について熟知しておくことで、将来的に大きな肌トラブルに悩まされることなく、長期にわたり心地よい美肌を手に入れることがきるでしょう。
目次
クレンジングの種類と特徴 使い方のポイント
クレンジングには大きく分けで以下の4つのタイプがあります。
- オイルクレンジング
- クリームタイプ
- ジェルタイプ
- 乳液タイプ
今からそれぞれの特徴や使い方のポイントについてご説明してまいりましょう。
オイルクレンジング
オイルクレンジングは、ファンデーションやマスカラ、口紅などをしっかりと落とすことができるのが特徴。
基本的にどんなメイクでも簡単にすっきりと落とすことができます。
しかし、クレンジングの洗浄力が強いため、皮脂量を落としすぎてしまうこともあります。
それによって乾燥が生じてシミやシワ、たるみなどを引き起こす原因にもなります。
クリームタイプ
クリームタイプのクレンジングは、乾燥肌には最適なクレンジング料といえるでしょう。
保湿効果が高いので、クレンジングの後も肌はしっとりと潤います。
クリームタイプにも洗い流すタイプと、ふき取るタイプの2タイプがあります。
ジェルタイプ
ジェルタイプのクレンジングは意外に知られていないかもしれませんね。
これはオイルクレンジングと同じくらいの洗浄力があります。
メイクの油と水をしっかりと乳化させて、すっきりと洗い流すことができるので、スムーズにメイクを落とすことができます。
しかし、オイルクレンジよりも肌になじませるのに少し時間がかかるケースもあります。
乳液(ミルク)タイプ
乳液(ミルク)タイプのクレンジングは、肌なじみがよく、保湿効果が高いのが特徴です。
しかし、洗浄力がさほど強くはないため、シンプルなメイクは落としやすくても濃いメイクは落としにくいかもしれません。
クレンジングを選ぶときのポイント
メイクアップアイテムは、基本的にどれも油性で作られています。
そのため、メイクを洗い落すためにはクレンジング料が必要になります。
かりにノーメイクでも、オイルなどの日焼け止めを塗っている場合は、クレンジングが必要です。
クレンジグには基本的に界面活性剤が含まれています。
界面活性剤とは、油性のメイクと水分などの相反する要素を乳化させ、メイクを取るための成分です。
これによりメイクを浮き上がらせて洗い流すことができます。
クレンジング料については、界面活性剤や油分と水分の配合の割合により4つの種類に分類されます。
これらのどのタイプを選ぶかは、肌タイプやメイクの濃さ、使用感などで選ぶことをおすすめします。
ちなみにクレンジング力が高いと知られているのはオイルクレンジングやジェルタイプのクレンジングです。
一方クレンジング力は弱いけど肌への刺激が少ないのは乳液タイプのクレンジングです。
メイクを落とすときは短時間でオフしましょう。
クレンジングには界面活性剤などが含まれているため、肌への刺激が強いのと、肌に必要な油分までも洗い流してしまうというデメリットがあります。
最近は、どのクレンジングも改良されてきましたが、それでも長時間もの間、肌にメイクをのせていると少なからずお肌へ刺激を与えてしまうので、なるべく早く落とすことが必要です。
肌のためにもメイクがクレンジングとしっかりとなじんだら、すぐに洗い流すかふき取るかしましょう。
落ちにくいメイクはいったいどうすればいの?
最近は、ウォータープルーフタイプのマスカラや口紅なども普及していますよね。
落ちにくいポイントメイクについては、専用のクレンジングで先に落とすのがおすすめ。
普通のクレンジングでウォータープルーフタイプのメイクを落とそうとしても逆に肌をこすりすぎてしまい、肌を痛める原因にもなるので要注意。
目元専用のクレンジングを使用するときは、コットンを使用するとよいでしょう。
コットンにクレンジングをたっぷりと含ませたら、目元や口元、顔全体などメイクの上にのせてしばらく置きます。
適時時間が経過したら、コットンでやさしくメイクを落とすようにふき取ります。
目じりや目の下にメイクが残っているときは、綿棒などを使ってやさしく落としましょう。
化粧水の種類と特徴 使い方のポイント
化粧水には大きく分けで以下の3つのタイプがあります。
- ふき取るタイプの化粧水
- 収れんタイプの化粧水
- 柔和タイプの化粧水
今からそれぞれの特徴と使い方、ポイントについてご説明してまいりましょう。
ふき取るタイプの化粧水
ふき取るタイプの化粧水は、クレンジングや洗顔料だけでは落としきれなかった汚れをしっかりと落とすことができる化粧水です。
古い角質や毛穴汚れ、余分な皮脂なども落とすことができます。
収れんタイプの化粧水
収れんタイプの化粧水は、過剰に分泌される皮脂や汗などを抑制する働きがあります。
この化粧水はさっぱりとした使用感なので、とくに汗や皮脂量の多い夏場におすすめです。
柔和タイプの化粧水
柔和タイプの化粧水は、一般的な化粧水のことです。
化粧水には保湿成分が配合されているため、柔和タイプの化粧水を洗顔後につけることで、角質層にまで十分な潤いを与えることができます。
化粧水とは肌に水分を与えて保湿するもの
洗顔後、クレンジングや洗顔で失われた水分や保湿成分を補うためにも私たちは化粧水をつける習慣があります。
化粧水をつけるメリットは、水分を与えて保湿をすることだけでなく、乳液や美容クリームなどの次に使うアイテムの潤い成分をしっかりと浸透させることです。
化粧水には、ヒアロルン酸やアミノ酸、コラーゲンなどの保湿成分が配合されています。
これらの保湿成分が含まれた化粧水をつけることで、肌の角質層まで潤いが届き、しっかりと保湿することができます。
柔和タイプの化粧水は必須アイテム
化粧水には大きく分けて3つのタイプ(ふき取るタイプ・収れんタイプ・柔和タイプ)があると前述しました。
肌の状態や季節などによって、上記のタイプを使い分けることがマストです。
基本的にクレンジグや洗顔後に必要となってくるのが、肌の奥まで水分や潤いを与えてくれる柔和タイプの化粧水です。
ふき取るタイプの化粧水は、古くなった角質や毛穴に詰まった汚れ、余分なクレンジング料をふきとる効果があります。
ふき取るタイプのクレンジングは、気をつけなければ肌をこすりすぎてしまうデメリットもあるので、使うときには十分に注意しましょう。
化粧水に含まれている3つの保湿成分
化粧水には、いろいろな保湿成分が配合されています。
中でもその代表となるのがコラーゲン、ヒアロルン酸、アミノ酸の3つ。
最近は、保湿だけでなく肌に弾力やハリを与え、肌を白くするなどの成分を配合した商品も登場しています。
では、3つの保湿成分について詳しく説明しましょう。
・コラーゲン
コラーゲンは、タンパク質の一種。
肌の関節や体、血管や肌や骨などにも含まれています。主な働きは、肌の弾力やハリを出し、体内の水分や潤いをキープすること。
そのため、肌を保湿するためには欠かせない成分といえるでしょう。
コラーゲンは、化粧水などの保湿アイテムに含まれているものから、食品に含まれているものまで多義にわたって存在します。
コラーゲンは加齢に伴い少しずつ減ってゆきます。
コラーゲンが減少すると、肌のハリや弾力が失われ、肌全体が乾燥しやすくなります。
すると、顔の重力を肌が支えることができなくなるので、顔のたるみは進行していきます。
乾燥やたるみがひどくなると、シミやシワ、そばかすの原因にもつながります。
・ヒアロルン酸
ヒアロルン酸とは、主に水分を保湿するための成分のことです。
コラーゲンやエラスチンの間にあるゼリー状の物質で、とても保湿力が高く、化粧水によく配合されています。
しかし、通常のヒアロルン酸が吸収されるのは角質層までといわれています。
真皮にまでヒアロルン酸が届くわけではないので、あくまでも表皮の保湿にとどまるということは覚えておきましょう。
・アミノ酸
アミノ酸とは天然保湿成分のことで、細胞内の角質に存在します。
アミノ酸は、さらっとしていて触り心地がよいので、化粧水との相性も抜群。
アミノ酸を配合した商品はドラッグストアなどでもたくさん販売されています。
美容液の種類と特徴 使い方のポイント
美容液には大きく分けで以下の3つのタイプがあります。
- 美白タイプの美容液
- 保湿タイプの美容液
- アンチエイジングタイプの美容液
今からそれぞれの特徴や使い方、ポイントについてご説明してまいりましょう。
美白タイプの美容液
美白タイプの美容液は、紫外線によるシミやシワ、そばかすなどにとても有効です。
美白美容液には、美白に効果的なビタミンC誘導体などが配合されています。
美白成分には紫外線によるメラニン生成を抑える働きのある成分が配合されているので、保湿だけでなく紫外線対策にも欠かせないアイテムともいえるでしょう。
保湿タイプの美容液
保湿タイプの美容液は、乾燥による粉吹きやシミ、シアや肌トラブルなどに有効なコラーゲンやヒアロルン酸、セラミドやアミノ酸などが配合されています。
そのため、肌の奥までしっとりと浸透し、顔全体に潤いを与えてくれるでしょう。
アンチエイジングタイプの美容液
アンチエイジングタイプの化粧水は、加齢による肌の劣化を補い、肌のハリや弾力を与えてくれる成分が配合されています。
表皮だけでなく、真皮にまでしっかりと美容液が浸透するので、年齢よりも若々しいお肌をキープすることができます。
美容液とは、アンチエイジングのためのエッセンス
美容液は、美白や保湿、アンチエイジングに効果的な成分が濃縮して配合されたエッセンスです。
基本的には化粧水の後、そして保湿クリームの前に使用します。肌タイプによっていろいろな美容液が売られていますが、そのほとんどが美容成分を一つにぎゅっと濃縮したものだと捉えてよいでしょう。
美容液の種類については、クリームタイプやジェルタイプ、化粧水に含まれているタイプまで様々です。
中でもいちばん多いのが保湿をメインとした保湿タイプの美容液です。
保湿タイプの美容液は、化粧水だけでは行き届かないような潤いを肌の奥まで浸透させるので、乾燥から肌を守ってくれます。
アラフォーにもなると、とくに目元や口元が乾燥しやすくなりますよね?
目元や口元専用の部分美容液を使うことで、乾燥地しがちな場所もしっかりと保湿することができるでしょう。
他にも、紫外線によるシミやシワ、そばかすなどから肌を守ってくれる美容液や、肌トラブルに効果的な美容液、化粧下地にも使える美容液までさまざまです。
大事なことは成分を美容液のチェックすること
「美容液を使用したいけど、一体どの美容液を選べばいいの?」なんてあなたは思うかもしれません。
どれを選べばよいのかわからないときは、まずは美容液の成分をチェックしてみましょう。
そして、保湿や紫外線対策などの使用用途や肌の状態から選ぶと良いでしょう。
中には保湿と美白、などの多目的によって美容液を使用したい人もいるかもしれませんね。
その場合、油分の少ないタイプのものを先に使用し、油分の多いものを後に使用しましょう。
そして、目元や口元専用の部分美容液については、最後に使用すると肌の状態がよくなります。
~美肌後記~
今回は「美肌をキープするためのスキンケアの種類・選び方・使い方 【クレンジング・化粧水・美容液編】」についてご紹介しました。
クレンジングや化粧水、美容液の種類や肌タイプによる使い方については、十分にご理解いただけたと思います。
年齢よりも若々しい肌でいることは、すべての女性にとっての夢ですよね。
そのためにも基礎化粧品の種類やその用途、正しいスキンケア方法の知識は必須ともいえます。ぜひ、この機会に自身の肌と向かい合ってみてください。