9月になると秋の気配を感じませんか?
しかし、9月といえども残暑を引きずっているせいか、
「いつまでこの暑さが続くの?」
秋分の日を境目に、秋らしい爽やかな気候になるため、徐々に過ごしやすくなっていきます。
日差しや気候が穏やかになると、「そろそろお肌にやさしい季節の到来かも?」なんて思いがち。
しかし実際は、夏に浴びた紫外線やエアコンによる肌の乾燥、過剰な汗や皮脂による毛穴のダメージが角質層まで影響しているため、お肌の抵抗力はすっかり落ち気味。
その結果、秋ならではの肌トラブルに悩まされる人も多いそうです。
目次
シミやシワ、そばかす、肌のつっぱりなど。秋ならではのお肌のトラブルって?!
涼しくなるとつい、紫外線対策やお肌のケアも緩みがちになります。
しかし、夏のダメージをしっかりリセットできずに秋を迎えると、肌の劣化を促進させることにもなりかねません。
秋だからこそ夏に受けたお肌のダメージを回復させ、冬に備えた念入りなスキンケアが必要ともいえるでしょう。
ちなみに、秋に出やすいお肌のトラブルは以下のとおりです。
- 毛穴が目立つ
- シミやシワ、そばかす、くすみが気になる
- これまでのスキンケアが合わなくなる(敏感肌のような症状が出る)
- 洗顔後に異常に肌がつっぱる
上記に該当する人は、お肌が夏のダメージを引きずっている可能性があるため要注意!
まずはしっかりと肌のダメージを回復させて、冬の乾燥に備える必要性があります。今からそれぞれの症状について詳しく説明してまいりましょう。
①毛穴が目立つ
秋は、夏のように皮脂が過剰に分泌されて毛穴に汚れがつまりやすい季節とは違うはずなのに、なぜか毛穴が目立つ……、そんな疑問を抱いたことはありませんか? 毛穴が目立つ主な原因は以下といわれています。
- 皮脂によって皮膚が酸化し、炎症を起こす
- メラニンによる色素沈着がひどくなる
- 紫外線が原因でキメが荒くなり、光を乱反射する
- 肌のハリや弾力が低下する
過剰な皮脂が分泌する夏のお肌は、衛生面でも清潔な状態を保つことが難しいため、紫外線や汗の量によっては、皮膚の酸化が促されて、炎症を起こしやすくなります。
皮膚の酸化によって毛穴がつまったり、皮膚に炎症が起きるとメラニン色素が増加します。
すると、色素沈着を起こしやすくなり、毛穴を目立たせてしまう要因にもなりかねません。
それに、夏の強い紫外線は、肌を酸化させるだけでなく肌の新陳代謝(ターンオーバー)を狂わせるともいわれています。
肌のターンオーバーが狂えば、正常に皮膚細胞が作れなくなるので、シミやシワ、そばかす、たるみなどの大人の肌荒れにも繋がります。
すると、どんどん肌のキメが荒くなっていき、紫外線の光を余計に吸収してしまう結果にもなります。
とくに、紫外線(UV-A)には気をつける必要があります。
紫外線(UV-A)によってお肌のハリや弾力が失われると、肌がたるんできて年齢よりも老けた印象になりがちに。
肌がたるむと、自然と毛穴も目立つようになります。
夏の強度な紫外線によるダメージを受けた肌をきちんとケアせずに放置していると、肌そのものが持っている角質層のバリア機能なども低下してゆくので、余計に乾燥をうながす結果にもなります。
②シミやシワ、そばかす、くすみが気になる
夏に降り注ぐ強力な紫外線は、肌の弾力やハリをサポートするコラーゲンやエスラチンなどの真皮層に存在する弾力線維を壊すほどの影響力があります。
これにより秋になるとシワやシミ、たるみやくすなどが目立つようになります。
湿度が低くなり気温も下がることで、角質層を保湿する力も弱っていきます。
角質層は乾燥すると硬くなるので肌の弾力は次第に失われていきます。
そうなると肌はかなり過敏な状態になるので、シミやシワなどがつきやすくなり、たるみもひどくなります。
このタイミングになるとほうれい線もくっきり……、なんてことにもなりかねないので十分に気をつけたいものですよね。
③これまでのスキンケアが合わなくなる(敏感肌のような症状が出る)
季節の変わり目は、お肌や体に変化をもたらします。
紫外線が強い夏から秋へと移り変わるときは、季節の変化に応じて体もそれに対応しようと、緊張モードになります。
すると、自分が意識していないところで外からの刺激を受けやすくなるので、敏感肌気質になることがあります。
紫外線から肌を守るバリアともなる角質層は、すでに夏の紫外線によって大分弱っているため、肌が外部の刺激に負けやすい状態ともいえるでしょう。
これまでと同じようなスキンケアをしていても、突然愛用していた基礎化粧品が肌に合わなくなったり、かゆみが出たり肌の炎症を起こすなどの肌トラブルに繋がることもあります。
また、秋は乾燥だけでなく、肺の機能も弱まる季節といわれているため、肺の免疫力が弱まると皮膚も敏感になることから、突然アレルギーに悩まされる人たちも増えるそうです。
④洗顔後に肌が異常につっぱる
秋は気温が低くなって過ごしやすくなりますが、気温が低くなるとその分、体温との差が広がるため、肌の水分は飛びやすくなります。
そのため、洗顔後は肌のつっぱりに悩まされる人も多いのだとか。
真夏の時期は、汗や皮脂によって保湿力がダウンしていてもそれに気づかないケースがほとんどですが、秋になると気温や湿度が下がって汗が出にくくなるため、肌のダメージや乾燥をリアルに感じ取ることができるようになります。
肌の角質層の乱れることで乾燥やつっぱりだけでなく、くすみやゴワつき感も気になるようになります。
秋ならではの肌トラブル! 乾燥やたるみに有効な7つのスキンケア
それでは、秋ならではの肌の乾燥やたるみを防ぐためには、一体どうすればよいと思いますか?
化粧水などの水性アイテムで角質層に水分を浸透させることも、もちろん大事ですが、油性アイテムで水分が肌から蒸発しないように保湿をしっかりと行うことが肝となります。
そこでおすすめなのが、保湿効果抜群の美容液や美容オイル!
秋に乾燥しがちな大人の肌をしっかりと保湿するためには、細胞間脂質という脂質を取り込むことが重要。
とくに美容オイルは脂質とも相性が良いので、肌の細胞までしっかりと水分が浸透し、角質層にまで潤いをしっかりと閉じ込めるような働きをしてくれます。
それでは、秋の乾燥やたるみ対策に最適な7つのスキンケア方法を今からご紹介しましょう。
秋の乾燥やたるみ対策に最適な7つのスキンケア方法
①保湿効果が高いクレンジングや洗顔料で汚れを落とす
秋の乾燥やたるみ対策のためには、油性の美容オイルなどの保湿成分の高い美容液などを使用することがおすすめ。
しかし、それ以前にとても大事なのがクレンジングや洗顔です。
まずはしっかりと汚れを落とすことで、その後に化粧水や美容液をしっかりと肌へと浸透させることができます。
クレンジングは、保湿効果を高めるためにヒアロルン酸やセラミドなどの保湿成分がたっぷりと配合されたクレンジングを選ぶことがポイント。肌をしっとりと保湿しながらも隅々まで汚れを落としてくれるので、肌のゴワつきを改善して、柔らかいお肌へと整えてくれます。
秋になると洗顔後に、「肌がつっぱる」とか「乾燥がすごい」という人は多いです。
そんな人たちは、まずは顔をすすぐときの温度とすすぐ回数から見直してみましょう。
顔をすすぐときの適温は約32度~35度程度といわれています。そして、肌をすすぐときの最適な回数は30回ほどです。
髪の生え際や顎ラインは洗い残しも多いため、最低でも20回はすすぐようにしましょう。
洗い残しは、大人ニキビやシミやシワなどの肌荒れにもつながるため、意識して洗顔するようにしてみてください。
②洗顔後は、しっかりと保湿ケアをする
洗顔後は自分の肌に合った基礎化粧品でたっぷりと保湿ケアをすることが大切。
基礎化粧品については、秋の乾燥やたるみ対策として、保湿効果の高いものを取り入れてみましょう!
化粧水や乳液については、とくに高価なものである必要はなく、肌の角質層までしっかりと水分を浸透させる商品であればそれでOK。
自分に肌に合っていて、使い心地のよい保湿アイテムを使用するようにしましょう。
③肌への浸透力が弱いと感じたらパックがおすすめ

そう思うときがありませんか?そんなときは、毛穴のつまりや皮脂をきちんと取り除くことで、肌への浸透力を高めることが可能です。
現代は仕事に育児と忙しい女性も多いですよね。そういう女性は保湿や美白効果に優れたフェイスパックなどを使って、時短ケアからはじめましょう。
これにより、肌が柔らかくなってゴワつきがなくなるため、角質層へと潤いが浸透するのを大いにサポートしてくれます。
しかし、フェイスパックは5分以上もつけると逆に乾燥してしまう原因にもなるため、パックの時間については適正時間を守るようにしましょう。
④肌の潤い不足を感じたら美容オイルが最適!
美容オイルは、肌がもともと持っているバリア機能を回復させて、肌のキメを整える働きがあります。
化粧水の後につけてもよし、乳液や美容液の後につけても、しっかりと角質層にまで潤いを浸透させて、ハリのある柔和な肌へと導いてくれます。
季節の変わり目により乾燥やたるみが気になる秋の時期は、スクワランオイルなどの美容オイルを使えばべたつくこともなく、紫外線による強いダメージを受けた肌をしっかりと保湿して回復させてくれるでしょう。
また、スクワランオイルは殺菌効果も高いため、皮脂や紫外線によるお肌の炎症を抑えて、頭皮などの嫌な臭いを消臭する効果も期待できます。
⑤顔だけでなく、首や手、ボディもケアする
顔はしっかりケアしていても、なぜか首元がシワシワだったり、手元がカサカサな人って意外に多いですよね。
顔だけ潤っていても、全身が乾燥していたら、なんだかズボラなイメージさえしてしまいます。
秋ならではの乾燥からお肌を守るためには、とくに首や腕、ひざやかかとなど、細かい場所まで意識してケアすることが大切。全身を念入りに保湿クリームや保湿オイルなどで乾燥対策するようにしましょう。
⑥角質層を乾燥させないように意識する
気温が高くて湿気のある夏は、お肌が荒れていても、保湿機能が低下していることに気づきにくいですよね。
しかし、秋のように気温や湿度が下がると、皮脂や汗の分泌量も減るので、肌が潤い不足だということを自覚するようになります。
秋は、お肌が夏のダメージを引きずっていたり、季節の変わり目ということで過敏に反応しやすい時期だといわれています。
肌本来のバリア機能や保湿機能のある角質層の働きを正常な状態にするためには、とにかく角質層を乾燥させないこと!
お肌に刺激を与え過ぎないためにも、低刺激の基礎化粧品や保湿効果の高い美容オイルで角質層を乾燥させないスキンケアを目指しましょう。
⑦肌質や季節に合ったケアを心がける
人間の肌は、皮脂膜によって潤いをキープしたり、紫外線などの外部の刺激から肌を守る機能を備えています。
それでも皮脂膜は加齢にともない減少していき、秋になると皮脂量も減っていきます。
夏の強い紫外線は、お肌を作るうえで欠かせないコラーゲンやエラスチンを破壊し、肌の潤いやハリ、弾力などを奪います。
そのうえ、肌が乾燥すると肌の柔和さもなくなるので、肌のゴワつきやキメの粗さが目立つようになります。
自分の肌に合った基礎化粧品に切り替えていかないと、ますます乾燥やゴワつきがひどくなるケースもあるので要注意!
秋から冬にかけてますます乾燥はひどくなります。
このような環境の変化の中、ますますお肌は過敏になり、紫外線やストレスなどの外部からの刺激を受けやすくなります。
季節や気候の変化にフレキシブルに対応するためにも、その季節に応じた保湿ケアをルーティーン化し、あなたの肌を乾燥からしっかりと守りましょう。
~美肌後記~
今回は、「夏のダメージを受けた肌を改善するために秋に必要な7つのスキンケア方法」についてご紹介しました。
高温多湿の日本だからこそ夏の紫外線やエアコンによる肌へのダメージなどに気づかずに、秋のスキンケアを怠ってしまう人も多いはず。
冬の季節にしっかりと対応きるように、秋のスキンケアは念入りにおこなうように心がけてくださいね。